レインボーユニオンは、経営者と労働者という立場が違うにせよ、いっしょに働く人を人間扱いしないブラック企業を許しません。
あなたの会社は、当てはまりませんか?
- 過度な残業が多すぎる。
- 途中休憩がない(ほとんどない)。
- 休日がない(ほとんどない)。
- 有給休暇がない、使わせてくれない。
- 雇用保険や社会保険に入れてくれない。
- 時給が最低賃金に満たないほど低賃金。
- 固定残業代が支払われている。
- いつも求人している。
- 求人広告と実際の労働条件が違う。
- うつ病にかかって辞める人が多い。
- 入社してすぐに管理職になる。
- 会社役員の私用に付き合わされる。
- パワハラ、セクハラが日常的。
- 社員研修はほとんど洗脳。
- 何かあると退職を勧めてくる。
- 周りの社員が見ている前で屈辱的なことをさせられる。
- 退職したいのに、辞めさせない。
- 退職した人に給料不払い。離職票を交付しない。
ブラック企業に入社してしまったら、どうしたらよいでしょうか。労働基準監督者に申告する、弁護士に相談する、レインボーユニオンに加入して団体交渉で改善させる方法があります。
ブラック企業の特徴
ブラック企業の定義に定まったものはありませんが、違法か違法ギリギリの働き方を強いたり、労働者の生活の維持を考慮せず、労働者が働き続けられない会社を「ブラック企業」と呼びます。
ブラック企業は、まっとうに商売してもうけを上げているのではありません。労働者の時間や人生を吸い取って、生き延びている会社です。
最近では「ブラックバイト」まで
最近では、「ブラックバイト」も登場しています。ブラックバイトとは、学生バイトの間で広がるひどい働かせ方のことです。違法に働かせる、学業との両立を妨げる、過大なノルマを課すなどの特徴があります。
過労死する危険があるほど、働かせる
労働者を長時間労働で酷使して、過労死、過労自死を引き起こします。
労働基準法では、1日8時間・週40時間を超えて働かせることは原則認めていません。また、厚生労働省は時間外労働が月80時間を超えた場合、過労死の危険性が高いとしています。 しかし、ブラック企業は、このような基準にかまわず労働者を長時間労働に追い込みます。 成果を上げない労働者は価値がないなどと思い込ませ、どこかに相談する時間さえ奪います。
簡単にクビを切る、自己都合で退職を強要する
上司が「おまえは使えない」「会社の役に立たない」などと言い、自己都合による退職を強要します。それを拒否した社員には、見せしめを行い、精神的に追い詰め、休職に追い込みます。 その穴埋めとして、新しい人を過剰に雇い、その中から言うことを聞く従順な人だけ残すようにふるい落としているのです。
正当な賃金を支払わない
タイムカードを改ざんして、サービス残業させたり、名ばかり管理職にして残業手当の支払いを免れようとします。ノルマを課し、自爆営業させるなどの手法もあります。
日本マクドナルドの直営店の店長が、店長を管理監督者と見なして残業代を支払わないのは違法として未払い残業代などの支払いを求めた訴訟の判決で2008年1月、東京地裁は「店長の職務内容から管理職とはいえない」と述べ同社に支払いを命じました。その後、会社側は名ばかり管理職の批判を受けて、店長とエリア営業管理職に残業代を支払うと公表しましたが、店長手当を打ち切り、支払い給与総額は増やさないといいます。
あらかじめ決められた手当を固定残業代として支払い、どんなに長時間残業しても、その手当以上支払わないような手口のブラック企業もあります(後述)。
セクハラ・パワハラが日常的
上司(先輩)が部下(後輩)に対して何をしてもいいという雰囲気が蔓延し、セクハラやパワハラが日常的に行われます。
業務と無関係な精神主義的な研修が行われる
ブラック企業において、従順な社員に作り替えるためのスパルタ研修が行われることがあります。業務と無関係に、長時間の肉体労働を強制したり、自己否定を促すなどの手法が用いられます。
離職率が高い、2年目や3年目の若い先輩が少ない
ブラック企業は、入社してもすぐ辞める人が多かったり、若い人材を使いつぶしているので、離職率が高かったり、若めの先輩が少なくなります。
会社規模に対して求人数が多すぎる
ブラック企業は、たくさん入社させて使いつぶすサイクルを回しています。そのため、会社規模に対して多めの求人が出ています。
また、常にハローワークや民間求人誌の求人が出ている企業には要注意です。常に募集しているというのは、それだけ労働者が辞めているということです。入社する一方ですぐに辞める労働者がいるというのは、会社に問題がある証拠。就職活動するときには注意してみるようにしましょう。
労働条件明示書を発行しない
法律を守らない姿勢は第一に、労働条件明示書の発行の有無とその内容に現れます。
ブラック企業にありがちな求人広告
求人は、会社の考え方が表れます。きちんと考え方が具体的になっているか、必要な事柄が曖昧にされていないか見て、ブラック企業を見分けましょう。
こんなうたい文句に注意
- 学歴不問、未経験者歓迎
- 若い社員が多い、若手が働きやすい、幹部候補
- 独立を応援
- がんばった分だけ報われる、実力主義
- 少数精鋭
- アットホームな職場
固定残業代で月収を誇張する
最低賃金に近い基本給しか払わないのにかかわらず、あらかじめ組み込まれた固定残業代で月収を誇張して、人を集める手法が増えています。賃金水準が相場よりも異常に高い場合は疑ってください。
悪徳弁護士、悪徳社労士に注意!
会社とのトラブルをことさらに煽ったり、会社を辞めた後に損害賠償請求をしてくることに手を貸す悪徳弁護士、悪徳社労士(ブラック士業)もいることが知られています。
弁護士や社労士だからといって、正義の味方ではありません。彼らはあくまで、契約を結んだブラック企業の味方です。相手が弁護士や社労士だからといって、自分が悪いわけではないのですから、あわてずに、レインボーユニオンにご相談ください。
ブラック企業に入社してしまったら
ブラック企業に入社してしまったら、いろいろな証拠を集めておくことが大切です。
タイムカードや就業規則などはコピーして保管
誰かに相談するときには、タイムカードや就業規則といった書類があると便利です。コピーができなければ撮影する方法もあります。手元に控えておきましょう。
! 就業規則を「社内文書だから持ち出しはさせない」などと難癖をつけて、ゆっくり見せようとしない会社もあります。就業規則は、会社と労働者の約束事であり、労働基準監督署にも提出されています。秘密の文書でも何でもありません。
口頭で約束した労働条件についてメモ
業務の内容、労働条件等について変更することはあるでしょう。それが書面になっていなかったら、できるだけ早い段階でメモに残しておきましょう。
仕事を日記に
始業、終業時間、休憩時間、職務の内容について、その日のうちにメモをしておくといいでしょう。
上司の言動を記録
5W1Hに沿って記録しましょう。
ブラック企業に対抗する準備5つ
ブラック企業は、大量採用、大量離職することで労働者を選別し、使いつぶそうとしてきます。
「今時の若者は我慢が足りない」と言っている方がよほど甘い認識です。うつ病になり、使いつぶされる前に、会社を辞める方法もあります。しかし、もう一つ、積極的にブラック企業と争う方法もあります。新潟でブラック企業に入社してしまったら、レインボーユニオンにご相談ください。
(1)自分は悪くない
何があっても「自分は悪くない」と考えましょう。ブラック企業は、「自分が悪い」と考えるように追い込んできます。そこに、はまりこまないようにします。
あなたがどんなにがんばっても「努力が足りない」、普通の目標を立てれば「意識が低い」などと言いがかりをつけてきます。違法な行為、人権をじゅうりんする行為は受け入れる必要はありません。
(2)会社を疑う
会社は、一見して優しく接してくる場合もあります。それは、たとえば「解雇」ではなく「自主退職」に追い込むためです。ブラック企業は、戦略的に接してくるので、すべてを疑ってかかりましょう。
また、経営状況の変化、同業他社に対する戦略の変化、人事管理の変化など、会社を取り巻く変化によって、いつでも会社は変化します。「自分の会社は大丈夫」「自分の会社に限ってブラック企業ではない」と安心してはいけません。今日から、ブラック企業に変化するかもしれません。
(3)何が違法かを知っておく
何が違法か学び、労働法を活かしましょう。違法かどうか自信がないと、「どうせ、どの会社同じ」とあきらめがちです。
何が違法かがわかるようになると、たとえ違法でなくても「やっぱりこんな扱いは人間としておかしいのではないか」と疑えるようになります。これは、人間として誇りを取り戻す過程です。たとえ法的に対処が難しくても、レインボーユニオンなら、団体交渉で解決に向けて進むことができます。
(4)あきらめない
ブラック企業は、何度も同じことを繰り返して、労働者を使いつぶしています。それは、労働者が泣き寝入りしてきたからこそ成立したことです。労働者があきらめなければ、労働者の権利を実現することができます。ブラック企業だとはいえ、経営者ひとりで経営はできません。労働者が働かなければ利益を上げることはできないのです。
(5)辞めるだけではすまない
いまの会社を辞めればすむと考えがちですが、確率の問題でしかありません。たしかに、次によい会社には入れるかもしれませんが、またブラック企業に入るかもしれないのです。それだけ、ブラック企業ははびこっています。転職のたびに、非正規雇用などの不安定雇用になる人が増えていきます。転職が常に最善ではありません。
ブラック企業を変えるために、レインボーユニオンに加入して、あなたの労働基本権を活用しましょう。
会社を辞めたいときの退職届の書き方
それでも、どうしてもブラック企業を自ら辞めることで問題解決することもあるでしょう。
もしもこんな働き方で3年も我慢できるかどうか。そんなふうに思ったら、身体をこわす前に見切りをつけることも大切です。
その場合は、退職届を出して、退職の意思と退職日をきちんと示してください。
- タイトルは「退職届」とします。退職させてほしいとお願いするのではありませんから、退職願ではありません。
- 提出する日を書きます。
- 提出する相手方を書きます。「○○株式会社 代表取締役社長 ○○○○様」などです。
- 本文は、「このたび、一身上の都合により、○年○月○日をもって退職いたしますので、お届けします。」と書きます。退職日とともに「退職する」という意志が伝われば文言が変わってもかまいません。ただし、退職をお願いするのではありませんから「退職させてください」という文章にしてはいけません。
- その下に、「以上」と書いて、自分の署名捺印をします。
- 退職を巡ってトラブルになるようなら、写しを取っておきます。
- 退職届を職場の上司に提出します。その上司にも「退職する」という意志を伝えます。たとえ退職を拒否されたり、退職届の受け取りを拒否されても、意思表示は終わっていますので、退職日に辞めても何ら問題はありません。そのような場合は、念のため、退職届を提出した際にどのようなやりとりがあったのか5W1Hに沿って記録してください。
経済的に厳しいときは生活保護も利用できる
退職後の生活をどうしようかと考えて、ブラック企業から逃げ出すことを躊躇するケースもあるでしょう。そんなときは、生活保護を利用しましょう。
生活保護を利用しながら再就職先を探すことは、その人の生活にとっても、身体にとっても、ブラック企業をのさばらさないという意味において社会にとっても、有意義です。
「生活保護を受けるのは恥ずかしい」と世間の目を気にするむきもあるでしょう。しかし、いざとなったら、ブラック企業から脱出して、生活保護を利用しながら、再就職先を探して、自立に結びつける方法もあるということを頭に入れておいてください。
それでも辞めさせてくれないときは
- 退職の日と退職の意思を伝えた時点で、会社側がなんと言おうと退職することができます。
- 退職を引き留めてくる場合はありますが、それに応じるかどうかは自分の意志次第です。
- 最後の賃金支払いを渋る、求人広告分の損害賠償をちらつかせる、代わりの人を連れてこいなど不当な要求をするなど、嫌がらせをしてくる場合は、すぐにレインボーユニオンにご相談ください。
ブラック企業に対抗する方法3つ
ブラック企業に対抗する準備ができたら、いよいよ解決に向けて動きましょう。どの方法が良いかは、あなたがどういう解決を望んでいるかによります。
(1)労働基準監督署を利用する
ブラック企業が労働基準法等に違反しているのであれば、労働基準監督署を利用して是正指導させることができます。無料で解決できますが、違法なことでなければいけないということと、指導されても会社がその指導に従わないというケースでは、他の方法を採らなければなりません。
(2)弁護士に相談する
裁判を前提に弁護士に相談して解決を目指す方法があります。その場合は、労働事件に慣れた弁護士が良いでしょう。若干、依頼料はかかりますが、ブラック企業を裁判所に引き出して、その悪質な行為を世の中に知らせることができます。ただし、解決まで時間がかかります。解決までそれほど時間をかけたくない場合は、労働審判という方法もありますので、証拠がきちんとそろっている場合は検討してください。なお、労働組合に加入して取り組みながら組み合わせる方法も効果的です。
新潟県内で労働問題に強い弁護士を紹介してもらいたい(問い合わせ)
(3)労働組合に加入する
労働組合に加入して、団体交渉を申し入れる方法があります。会社に労働組合がなくても、レインボーユニオンに加入することができます。組合費はかかりますが、違法なことはもちろん、違法ぎりぎりなことも改善を求めることができます。会社が譲歩しない場合は、合法的に宣伝も可能です。もちろん、団体交渉や宣伝などの取組を行いながら、弁護士に依頼して、会社を司法の場に引きずり出すことも可能です。
会社名をどの段階で公表するか、いつから宣伝活動を行うか、それは労働組合によって異なります。
レインボーユニオンでは、会社側と協議しても改善しない、労働者の誇りを傷つけるようなことを行っている、会社側に悪意があり、放置すれば他の労働者に被害が及ぶなどを総合的に判断し、その方法についても考慮しています。
ブラック企業に立ち向かうメリット
これまで挙げてきたような手段を使って、ブラック企業に立ち向かうことが可能です。一人で行うことはとても難しいことですが、適切な支援があれば、無法な会社と向き合ったり、上手に脱出することが可能です。
また、「またブラック企業だったらどうしよう」と転職先で悩むことが少なくなります。「またブラック企業だったら、こうやって対処できるんだ」と自信を持つことにつながるからです。
お気軽にお問い合わせください
たくさんのことを我慢していませんか。おカネに人生を握られていると感じませんか。 ここでは、あなたはお客様ではありません。 あなたも私も同じ、人生の主人公です。 労働組合には、心と体を守るためのたくさんのツールがあります。 一緒にその使い方を学び、身につけてみましょう。
相談する長時間労働が原因で精神疾患を発症したとき
長時間労働を原因として精神疾患を発症するケースがあります。それを放置すると、過労自死の原因となります。
厚生労働省は、残業時間が月45時間を超えると健康生涯リスクを抱え始め、2ヶ月から6ヶ月平均で月80時間の残業、1ヶ月で100時間の残業で「過労死ライン」に達するとしています。
そのような長時間労働が原因で精神疾患になった場合は、労働災害として認定されるケースがあります。
ただし、個人で手続きを行うには労力がかかるので、精神疾患を抱えながらでは大変なので、あきらめるケースが後を絶ちません。
しかし、会社とたたかった経験のある人たちは、同じことを繰り返させないことで同僚を救えた、自分の働き方が無に帰することがなかったと人生を前向きにとらえ直すことができています。
レインボーユニオンに加入して、労災認定の手続きをしてみませんか。
相談する家族が過労死・過労自死したのではないかと疑われる場合
急に家族が亡くなってショックを受けている家族に待っているものは、経済的な問題だけではありません。「自分がなんとかしていれば」という自責の念です。
でも、それは違います。
過労死や過労自死は、この国が労働者を守っていない中で、会社があなたの家族を使い切ったからです。
「モノとして使われたのではなく、会社の燃料のように働かされた」というのは、長時間労働で働かされ続けた労働者の言葉です。まさに燃えかすになって、何も残らないのです。
もし、家族が仕事が原因で亡くなってしまったのではないかと思ったら、早めに動くことが解決を早めてくれます。すぐにご連絡ください。
- 亡くなった原因は何か。脳・心臓疾患か。
- 異常な出来事、過重な労働があったか。
- ストレス、職場の人間関係はどうだったか。
- 通院はしていたかどうか。初診日はいつか。薬を飲んでいなかったか。