いじめ、セクハラ、パワハラ対処法 | レインボーユニオン

いじめ、セクハラ、パワハラ対処法

逃げてもいいから、あきらめないで。


あなたの尊厳を守るために。

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職場でのいじめ、いやがらせは、働く気力を失わせます。 セクシャルハラスメント(セクハラ、性的いやがらせ)、パワーハラスメント(パワハラ、上司からのいやがらせ)がその代表例です。労働者の意欲をそぐことはもちろん、生産性が下がるので、会社にとってもマイナスです。

人格を無視する職場いじめを止めて、みんなが幸せに

あなたに権利を

あなたの職場で、ハラスメント被害に

あなたは普通に働いていました。しかし、少しずつ人間関係に変化が。 何がきっかけになったのかは、あとから思い出してもよくわかりません。 しかし、いまはっきりしていることは、職務と関係ない、いやがらせ、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントを受けているということです。 もしかしたら、「自分が悪いのかも」と思っていませんか。 全部が全部でなくても、少しならそう思っていませんか。 自分を責めることで、事態はより悪化していきます。

泣き寝入りしないで相談する

多くの人が泣き寝入りする中、あなたは思い出しました。 労働組合(ユニオン)です。 そうです、労働組合があるのです。 ですが注意してください。 労働組合にも、相談してもよい労働組合とそうでない「御用組合」があります。 特に、上司からのパワーハラスメントの場合、社内の労働組合が上司の側に味方するというケースが報告されています。

解決にむけて

労働組合(ユニオン)に加入し、労働組合員としての権利を行使します。 つまり、使用者に対して、要求し、交渉し、行動します。 あなた自身の力を発揮することで、解決できます。 自分自身の人生を切り開く体験をしたあなたは、いままでのあなたとは違うはずです。

パワハラ事例

こんなことで悩んでいませんか。

  • とてもできないような仕事量を時間までにできるように押しつけられる。
  • 仕事を取り上げて何もさせてもらえない。雑用だけさせられる。
  • 無視される。あいさつを返さない。
  • 必要以上に説教される。
  • 人格を傷つけられる。家族の悪口を言う。(「おまえはダメだ」など)
  • 同僚の前で見せしめのように叱責を受ける。
  • 退職を執拗に強要される。
  • 殴る、蹴るなどの暴力行為。
  • 私生活上のことに過度に立ち入られる。
夫がパワハラの被害に!妻としてどうしたらいい?

自分が被害に遭うよりもつらいかもしれません。こんなご相談です。 夫が会社でパワハラを受けているようです。 以前と様子が違い、家に帰ってきても沈み込んでいたのですが、ようやく重たい口を開いて会社での出来事を教えてくれました。 こんなとき、妻として何をしたらいいでしょうか?

いずれも人の心を傷つける行為ですが、長期間続いたり、エスカレートすると、だるい、眠れない、吐き気がするといった身体症状として現れたり、仕事の能率が落ちて、休職や離職に追い詰められます。相談できる人が少ないため、深刻化しがちです。できるだけ早めの対処が大切です。

本来、職場におけるいやがらせは、労働者の能力が有効に発揮されず、さらに社会的影響も大きく、企業にとってマイナスです。会社に対するはたらきかけは、この観点に立ち、事実関係をできるだけ正確に把握させましょう。

加害者も、ときとして被害者になっていて、そのうっぷん晴らしをより立場の弱い人に行っている場合があります。別の被害者を出さないためには、そのようないじめの背景を調べることもあるでしょう。

セクシャルハラスメントの対象は男女労働者

女性労働者に対するセクハラに加え、男性労働者に対するセクハラ、同性に対するセクハラも見受けられます。いずれの場合も事業主には適切に対応する義務があります。

ハラスメントは早めに対策しよう

あなたが受けているパワハラやセクハラの解決手段を紹介していきます。

5W1Hに則ってメモしましょう

いつ、どんなことをされたのか日時の入ったメモ(できるだけ5W1Hに沿った事実)を残してください。また、ケータイで写真を撮る、録音するなどの方法もあります。けがをしたり物が壊れた場合は、写真に残してください。病院の診察を受けるなどもよいでしょう。

なお、このような場面に相手の同意なく録音することについては、あくまで自ら守るためですから問題ありません。

ここでやってはいけないのが、暴力に対して暴力でやり返してしまうことです。身を守るための最小限度の反撃は場合によってはともかくとして、あとで正当な方法によって反撃しましょう。

身体症状が出たら病院へ行き、労災申請を

眠れない、食欲がないといった身体症状が1週間も続くようなら、心療内科に受診しましょう。早めの受診で、早く健康を取り戻しましょう。パワハラによる病気は、労災申請ができます。

労働基準監督署で用紙をもらい、記入後に会社へ提出して証明を受けます。そのあと、医師の証明をもらいましょう。会社が証明を拒んだ場合は、その旨を別紙に書いてください。そして、労基署に提出します。

ただし、一人でこれを行うことができないくらい心を病んでいたら、レインボーユニオンに加入してから行いましょう。

パワハラによる退職は、自己都合ではありません

パワハラがあまりにも度を超えていたため、やむを得ず自ら退職を願い出たとしても、会社から発行される離職票を持って職安にその旨を伝えてください。離職票には、会社側が「自己都合で辞めた」と書いてあると思われますが、労働者側のチェックとコメント欄にはパワハラがあったことを書き込み、さらに「5W1Hメモ」をコピーして窓口に提出するとよいでしょう。

パワハラは早めにご相談を

パワーハラスメントは深刻化すると、あなたにとっても会社にとっても深刻な事態になります。早めにレインボーユニオンにご相談ください。

精神的にまいっているときに、一人で抵抗することは難しいことです。また、家族はあなたの体調を心配して、会社を辞めればいいとアドバイスすることでしょう。しかし、本当にそれが最善かどうかはその場面によります。

パワーハラスメント(パワハラ)の定義

遅刻して叱られた

入社して数日後、私は寝過ごしてしまいました。

「大丈夫かな?ぎりぎり間に合うかな…。」

急いで会社に駆けつけましたが、15分ほど遅刻してしまいました。上司にはすぐに謝り、上司からは遅刻しないように注意することや万が一遅れるときは電話連絡するように叱られました。

数日後、またしても寝坊です。しかも、すでに出社時間を過ぎています。電話で連絡を入れた後、急いで会社へ行きました。

会社に着くと、上司はみんなの前で私を叱りました。

「あれほど遅刻するなと言ったじゃないか。どういうつもりなんだ。」

もちろん謝りましたが、前日は友人の相談を夜遅くまで聞いていたため、寝るのが遅くなってしまったと上司には言いました。

パワハラとは何か見てみましょう。

まず、遅刻して同僚の前で叱られることは、一般的にはパワハラとは考えにくいでしょう。連絡せずに遅刻をしたということ自体に非があります。

また、叱り方としても度を超えているとは言えません。

仕事でミスをして

ある日、自分の不注意でミスをしてしまいました。そのことをすぐに上司に報告しにいきました。

すると、上司は私を机の前に立たせたまま、「どうしてこんな簡単なミスをしたんだ。おまえは本当に物覚えが悪いな。存在が目障りだ。いるだけで周りは迷惑している。おまえの親の顔が見てみたい。おまえは会社を食い物にしている給料泥棒なんだ」などと言っています。私はそれを3時間ぐらいずっと立ち尽くして聞いていました。

途中から、ただ疲れたというだけで、何を言われたかよく覚えていないほどでした。

ミスに対する注意といった業務上の指導監督も、度が過ぎればパワハラです。人格や尊厳を侵害する言動は問題です。

異動になったものの

結局、その上司とはずっとうまくいかず、私は別の部署へ異動することになりました。私もそのほうがいいので、内心ほっとしていたところです。

異動が決まってすぐに、その上司は私にこう言いました。

「おまえ、まだ会社に残るつもりか。おまえみたいなのは辞めてしまえばいいんだ。おまえがどこへ行こうと、おまえは仕事をしない給料泥棒だと言いふらしてやるからな。」

刑法の脅迫に相当するものであり、当然パワハラと言えます。

ハラスメントの放置は会社にとってもマイナス

ハラスメントに対して何ら対処しない会社もありますが、ものすごく損をすることになります。

  • 従業員の士気が下がります。また、能力を最大限発揮できません。
  • 従業員が病気になり、そのために欠員が生じたり、人を雇ったりしなくてはなりません。
  • 優秀な人材は、他社へ逃げ出します。
  • 訴えられれば、その対処のための時間と費用がかかります。
  • 加害者や管理者は、刑事責任や民事責任が問われることもあります。

セクハラ防止措置の10項目

セクハラ防止は事業主の義務です。次の10項目が行われているかチェックしましょう。

  1. 職場におけるセクハラの内容・セクハラがあってはならない旨の方針を明確化し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発しているか。
  2. セクハラの行為者については、厳正に対処する旨の方針・対処の内容を就業規則等の文書に規定し、管理・監督者を含む労働者に周知・啓発しているか。
  3. セクハラの相談窓口をあらかじめ定めているか。
  4. 相談窓口担当者が、内容や状況に応じ適切に対応できるようにしているか。また、広く相談に対応できるか。
  5. セクハラの事実関係を迅速かつ正確に確認しているか。
  6. 事実確認ができた場合には、速やかに被害者に対する配慮の措置を適正に行っているか。
  7. 事実確認ができた場合には、行為者に対する措置を適正に行っているか。
  8. 再発防止に向けた措置を講じているか。(事実が確認できなかった場合も同様)
  9. 相談者・行為者等のプライバシーを保護するために必要な措置を講じ、周知しているか。
  10. 相談したこと、事実関係の確認に協力したこと等を理由として不利益な取扱いを行ってはならない旨を定め、労働者に周知・啓発しているか。

パワハラやセクハラでお悩みなら

パワハラやセクハラの解決方法は、一様ではありません。会社の姿勢、加害者の姿勢によって変わるからです。しかし、パワハラやセクハラを放置することは、被害者の心身の健康に悪影響を及ぼすことはもちろん、労働環境が悪化し、会社全体のためにもなりません。どのような方法がみんなにとって良い方向へと向かうのか、あきらめず、泣き寝入りしないでください。

労働基準監督署に相談する

労働基準監督署はパワハラやセクハラの相談は受け付けてくれますが、具体的に会社に対して行政指導を行ったりすることはあまりありません。しかし、妊娠を理由に不利益処分が行われるとマタニティーハラスメントとして違法で、行政指導が行われることもありますので、いまのお悩みのケースで行政指導が行われるかどうかあらかじめ調べてから利用しましょう。

弁護士に相談する

セクハラやパワハラを受けたとき、精神的に損害を受けたとして弁護士に相談し、裁判所へ訴えるという方法が考えられます。

しかし、弁護士費用が一定発生することはもちろんですが、在籍しながら会社相手に裁判を起こすということは、あまり現実的な選択ではないでしょう。

労働組合に加入する

組合費は発生しますが、労働組合に加入して会社側と交渉する方法があります。法違反はもちろん、セクハラやパワハラは、生産性を下げるため会社にとっても不利益であるという点から、会社と一緒になって改善の道を探ることも可能です。不利益なことが起きる前に改善させることができるという点が労働組合の強みです。

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レインボーユニオンは、パワハラに悩んでいる方の相談に応じ、パワハラをなくすためにとりくんでいます。パワハラの実態を調査し、運動に生かすためにアンケートにご協力ください。

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