退職代行使えば辞められるのか

こんなご相談です。

会社を辞めたいのですが、引き止めが激しくなかなか辞められません。退職代行会社を使えば辞められるのでしょうか。

退職代行会社を使わなくても辞められる

労働者には、退職する自由があります。

退職する旨を一方的に告げて、一定の期間経てば、会社を辞めることができます。

つまり、退職代行会社は必要ありません。

法律的には、退職代行会社は退職の意思を通知するのみの代理として働きます。弁護士法上、それ以外の代行はできません。つまり、トラブルが起きても、退職代行会社は何も手出しができません。

引き止めは無視

会社のほうは、あれやこれやと言って辞めさせないようにしてきますが、すべて無視してください。

こちらの指定した退職日を過ぎたら、出社しなくて結構です。

中には、逆ギレしてくる会社があります。

例えば裁判に訴える、訴えるぞと脅してくるケースですが、裁判所からの呼び出しがあれば応じて、それ以外はすべて無視しましょう。会社が勝てるはずがありません。

引き継ぎをしないから訴えるという言い分もあります。しかし、それで会社はどれぐらい損害が出たというのでしょうか。たった一人の労働者が辞めたぐらいで損害が出るような会社は、日常的な備えが弱かったということでしょう。それは使用者の責任です。

辞め方が悪いと悪口を言うことがあります。それは、経営者が日常的に悪いということの裏返しでしかありません。

給料を払わないという嫌がらせもあります。これは労働基準監督署に申告しましょう。

働く、働かせるという関係は、雇用契約と呼ばれます。

雇用契約は、対等平等な関係で結ばれています。労働者が、奴隷のように扱われる必要はありません。