今回は、こんな愚痴を聞きました。
長時間残業が、はびこっている職場です。私には子どもがいるので、テキパキと仕事を進めて、残業をなくすように努めています。以前と比べても、できる仕事の量は変わりません。それなのに、上司は残業の時間だけを見て「がんばりが足りない」と言ってきます。
生産性をあげない会社が悪い
仕事をするのは私たち労働者ですが、それをマネジメントするのは会社側です。
生産性を上げて、もうけるかどうかは会社の責任です。今の会社は、みんな残業することに慣れきってしまっています。人件費の割に効率の悪い会社となっています。しかし、それに悩むことはありません。それを何とかするのは、労働者ではなく、使用者の職務だからです。
労働条件に跳ね返るならば、別の話
残業する人が評価され、残業しない人が評価されないのであれば、私たちの労働条件に関わってきます。
ただし、賃金体系をどうするかは各会社ごとに決定されます。仕事をしない人が高い給料をもらっても、仕事のできる人が低い給料をもらっても、最低賃金より上であれば一切構いません。つまり、そこに労働組合として関与しなければなりません。
早く帰りたい人はいるはずです。今までの会社のやり方に不平不満を持っている人もいるはずです。そういう人を探して、仲間になりましょう。
賃金については、個人的な話し合いで解決する問題ではありません。就業規則の問題だからです。
労働組合を作り、会社に団体交渉を申し入れましょう。これで私たち労働者は、会社と対等な立場で交渉することができます。具体的には、賃金体系に決定権のない上司ではなく、決定権のある会社役員と話ができるようになります。
人件費削減が働く仲間の切り捨てにならないように
会社としても、生産性を向上させ、人件費を削減することは望んでいることでしょう。また評価制度を導入し、労働者間を分断することも忘れないでしょう。
私たちは、そのことを十分にわかっていなければなりません。
非正規労働者を増やす。
外部委託する。
相対的な評価を行なう。
全体として人件費を下げる。
このように会社側が何をしてくるかは予想がつきます。
そういうことが行われれば、自分たちにとって何が起こるのか、よく話し合いましょう。目の前の利益にとらわれないようにしてください。
積極的に残業を減らしているのに評価されない
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