正社員からパートになってと言われた

こんなご相談です。

「店舗の売り上げが悪いから、正社員からパートになってください」と私にだけ言われました。応じなくてはいけないのでしょうか。そうなると生活できないので、仕事を辞めようかと考えています。

勝手に変えさせない

スーパーに買い物へ行き、財布の中にお金がなかったので、「卵は半分にして半額で売りなさい」と言い出したら、店員もびっくりするでしょう。買い手の都合で何でもありだったら、世の中は成り立ちません。

今回の会社の言い分は、これに似ています。自分の都合を押しつけて、労働力の売り手である私たちの都合を考えていません。

労働契約の内容は、一方的に変更することはできません。

労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することができる。

労働契約法第8条

つまり、今回の場合であれば、使用者が一方的に労働時間や賃金を変更することはできません。

交渉で弱気にならない

そうはいっても、使用者側の立場が強いことに変わりありません。そこで、やることは2つです。

まず、たたかえるという確信を持ちましょう。法律的な裏付けがあります。もし、争えばこちらに分があります。

もうひとつは、仲間がいることに勇気を持つことです。確かにあきらめる人も多いのですが、同じ境遇の人はたくさんいます。解決できる人もいます。また、レインボーユニオンのように、たたかうために労働組合を作る人もいます。

この2つがあれば、気持ちを支えることができます。この2つは、何よりも大事です。

そうしたら、使用者と交渉しましょう。

使用者のねらいのひとつにに、そうした話を持って行けば、気まずいと感じて自ら辞める労働者がいるのではないかというものがあります。逆に言えば、弱気な証拠です。

正社員からパートへ、といわれる労働者は少なくありません。ですが、あきらめる必要はありません。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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