ユニオンショップ制の労働組合の場合は、そもそも組合に入る入らないという選択肢がなく、あるのは、どの組合に入るかになります。一方、オープンショップ形式の場合、任意加入となります。
組合に入りたくない、もしくは入ってしまったけど脱退したいという方に考えてほしいことがあります。
労働組合に入りたくない
「労働組合に入りたくない」というときの「労働組合」とは、おそらく会社ごとに作られている労働組合のことを指しているでしょう。
一方、にいがた青年ユニオンのように、企業の枠を超えて、地域で活動する労働組合(ユニオン)もあります。
どうして、労働組合に入りたくないと思ったのでしょうか。
- 労働組合がなんなのかよくわからない
- 勧誘がしつこい
- メリットがわからない
- 組合費がもったいない
こんなところではないでしょうか。
労働組合とは何か
労働組合とは、労働者が自主的に集まって構成し、労働条件の向上を主目的として活動する団体です。
その目的を果たすため、団体交渉や団体行動が保障されています。
労働組合のことがよくわからないという場合は、まずこのことについて理解してください。
会社は、景気がいいときは「設備投資の必要がある」「株主に配当しなければ」といい、不景気の場合は、「会社が倒産するかも」といって、労働者の賃金を下げようとするものです。それでは労働者の生活が成り立ちません。それを防止するのが労働組合です。
ある労働者の賃金が下がっても、その人の生活が苦しくなるだけです。ですが、みんなの賃金が下がると、それだけでなく景気が悪くなったり、社会不安があおられます。
労働組合には、それを防止する社会的な役目もあります。
ただ、問題は、労働組合によっては、そうした自主的な活動をしていないところもあるという点です。懇親会だけやっている、労組幹部の出世の道具になっているのであれば、たしかに加入したくはないはずです。
そういうときは、ユニオンに入って、労働組合の運営について学んでみてください。他の労働組合のことも知ると、勉強になります。
組合費とそのメリット
労働組合は自主的な団体なので、補助金のようなものがありません。構成員から集める以外にありません。それが組合費です。
組合費は、事務経費や旅費などに使われます。
支払っている組合費が自分だけにとってのメリットになるときというのはどういうときでしょうか。それは、自分が解雇やその他不利益取扱いを受けたときです。
そうした不利益を受けたとき、労働組合は(おそらく)あなたのことを守ろうとします。そうしたときにメリットがわかります。ですが、このメリットは多くの人が感じたくはないはずです。
組合費はメリットとの交換ではありません。保険と同じ積立金です。自分の万が一のため、万が一の出来事で困っている人を助けるために利用します。
調べよう
社会人になったばかりだと、労働組合のことはよくわからないものです。しかし、労働組合は他人のことも考える組織です。自分のことだけを考えて、他人のことを考えていかなければ敵を作るだけです。
組織というものが嫌いな人もいるでしょう。ですが、会社も組織です。私たちは組織と切っても切れない関係にあります。
もちろん、労働組合によっては、気持ち悪い組織もありますし、気持ち悪い役員もいるでしょう。
だからといって、世の中すべての労働組合がそうとは限りません。社会的には有益な団体です。
労働組合について疑問に思ったあなただからこそ、まずは、いろいろなことを調べてみてください。率直に聞くと教えてくれる人はいるものです。
労働組合に入りたくない人に
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