こんなご相談です。
アルバイトとして働いています。ところで、朝礼や終礼が勤務時間に含まれると聞きました。私の職場では、勤務時間外で行われていて、だれも疑問を持っていませんが。
朝礼や終礼も勤務時間
私たちは、労働者です。労働力を提供する代わりに、賃金を受け取り、生活しています。それは、アルバイトでも変わりません。
労働者は、労働する能力を使用者に対して時間単位で売っているとも言えます。代わりに、使用者は労働者に対して指揮命令して、雇用契約に基づき働かせることができます。
労働者は、勤務時間の範囲で労働する能力を売っていますから、それ以外は自由時間であって、使用者の命令を聞く必要はありません。
では、朝礼や終礼の時間は、何でしょうか。
まず、使用者の指揮命令を受けていることは明らかです。また、それに出席しなければ、その日の仕事の準備ができなかったり、次の日に向けての打ち合わせができなかったりします。これは、自由時間ではありません。したがって、朝礼も終礼も労働時間です。
なお、私たちが売っているのは、労働する能力であって、労働そのものではありません。当日になって、仕事がなくなったから来なくていいと言われても、その時間に働くことは、前々から約束されていたことであって、仕事をするために他の都合を入れず、労働するために体調を整えたりして、その能力を蓄えていたのですから、賃金の全額相当分を請求することができます。最低でも、労働基準法に基づき、休業手当を払ってもらわなければなりません。
賃金の支払いを求めて交渉しよう
朝礼や終礼が労働時間でないことに疑問を持たない労働者もいます。まず、それを改めさせなければなりません。
まわりの労働者に話してみましょう。社会経験の長い人は、おそらくおかしいと思っているはずです。
そうしたら、その人たちと一緒に、労働組合を作ると同時に、労働基準監督署へ申告したり、会社に交渉を申し入れましょう。
今後は、勤務時間内に行うようにして、また、これまでの分は、賃金を支払ってもらいましょう。仮に、残業になっているのなら、時間外割増も払ってもらいましょう。
これまでのことを精算して、今後のことに向けて努力することは、決して悪い話ではありません。
バイトの朝礼や終礼も勤務時間に含まれるって本当?
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