不思議といえば不思議ですが、なんとなく何が不思議かわからないのが、これ。
「うちの会社は、定時から10分過ぎても残業にはならないけど、15分すぎると残業になるんです。」
この講演会のあとの感想交流で出された声です。
1分単位で管理できない…?
こうした会社の言い分は、こうです。
「1分単位で労働時間を管理できるわけない。」「そんなことをしている会社はない。」「だいたい、仕事中にお茶を飲んだり、タバコを吸いに行ったり、トイレに行ったりしているじゃないか。」
さすがに、仕事中にタバコを吸える環境ではなくなりましたが。
もし、これらの言い分が本当だとしたら。
勤務時間を1分単位で管理できず、15分程度の単位でしか管理できないなら。
定時より10分程度早めに切り上げても、なんの問題もないはずです。10分程度始業時刻を過ぎて遅刻しても問題ないはずです。お茶を飲んだ、トイレに行った、そんなことをさせない会社はありません。
労働時間は、分単位で扱います。切り捨てて処理することは許されません。
責任ある仕事とは
新年度から新しく働き始める人もいるでしょう。
アルバイトは経験したことがあっても、これを機に労働時間の管理の原則だけは覚えておいてください。
始業時刻は、仕事を始める準備を開始する時間であり、終業時刻は帰宅する準備が終える時間です。休憩時間の始まりと終わりも同様です。
こんな話があります。
建設現場で荷物をつりさげたクレーンが動いているとき、お昼休憩の時間が来たら、日本人は荷物を地面においてから休みを取りますが、ヨーロッパで同じことをしたら、荷物は吊り下げたまま休憩に入るー。
これは、労働時間というものが、一般労働者ではなく、管理者が管理するべきものという考え方が徹底されているためです。
休憩時刻を知っている管理者は、それより前に仕事が終わるように仕事の進み具合を管理しなければならず、その失敗は一般労働者が負うものではありません。
それが、責任ある仕事というものです。
「社会人になったのだから責任を持て」といってくる管理者がいたら気をつけてください。その人はサボろうとしている可能性があります。
15分過ぎたら残業にする…?
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