辞めたいのに辞められないのは法律違反ですか

人手不足で過酷な職場ほど、辞めたいと思うし、辞めさせてくれないものです。

退職したいと伝えているのに、上司が辞めさせてくれない、強引に引き留める場合はどうしたらいいでしょうか。

まず、退職の意思を確実に伝えるために退職届を提出しましょう。様式は自由です。退職日を指定して、辞めるという意志が伝わればけっこうです。

ついでですので、有給休暇が余っていたら、何日に有休で休むかということも伝えておきましょう。

労働者には、退職の自由があります。民法では、退職の意思表示から2週間経過すると雇用関係が終了します。

ですから、退職届を出したときに、辞めるということを曲げないでください。

• 忙しいときに辞めるだなんて非常識だ
• そんなことでは次の会社でも続かないぞ

というような嫌がらせを言ってくるときもありますし、

• 改善するか仕事を続けてはどうか
• 退職をもう少し先伸ばしてほしい

などと、懐柔してくる場合もあります。

ですが、辞めたいときはそういう言葉にだまされないでください。

一人では自由がないという方は、どこかに相談してみたくなります。

一番身近なところは労働基準監督署です。

しかし、退職に関することでは、労働基準監督署にできることはありません。

世の中には、退職代行という仕事があるそうですが、これは、退職したいと代わりに言ってくれるだけで、それ以上のものではありません。

労働組合は、基本的に労働条件の改善を目指すものです。特に、会社の労働者だけが所属できるということになると、その労働組合から抜けようとする人のことに親身になってくれるかどうかは疑問です。

地域で活動する労働組合なら、その地域にいる限り、労働組合員でいられます。次の仕事場のことを考えて、ユニオンに相談してみてもいいでしょう。私たちレインボーユニオンも、そうした地域で活動する労働組アデス。

いずれにせよ、大事なことは「何が何でも辞める」という意思です。

仕事が途中だな、忙しいときに悪いな、こんなことで一緒に働く人はもっと大変になるなと自責の念でいっぱいではありませんか。会社はそうしたあなたの責任感の強さや優しさにつけ込んでいます。そのために自分が苦しみ続けるより、もっと次の人生をよりよく生きるべきです。

もちろん、いまの職場を労働組合員になって改善する方法もあります。もしかしたら、それが意外に簡単だったりするかもしれません。それを知るためにも、一度ユニオンに相談してみてはどうでしょうか。