雇用されたとき、最初に「試用期間」が設定されることがあります。ですが、これは、お試し期間ではなく、あくまでも雇用契約の成立している期間中です。当然、解雇については制限されています。
解雇は制限される
雇用契約について、使用者側が一方的にその契約を破棄しようとすることを解雇といいます。これが世間で横行すると、すべての労働者の立場が弱くなり、社会が壊れます。先人たちのたたかいによって、解雇は制限されています。
法律としては、労働契約法に書かれています。
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。
労働契約法第16条
ただし、これは労働基準監督署が取り締まるようなものではありません。労働者が自ら抵抗する必要があります。
試用期間
使用者は、採用時にはどうしてもわからないことがあります。
たとえば、採用日には必要とする免許を取得してあることを見越していたのに、試験に落ちてしまって取得予定日が少し先に伸びてしまっているかもしれません。
解雇には制限がかかっていることに変わりありませんが、そうした事情の場合に限って、解雇の理由が広がります。
法律上、試用期間の長さの制限はありませんが、実際に働いていて問題がないのに、不安定な時期が長くなることは好ましくないとされています。公務員の試用期間は基本的に6ヶ月とされており、これが参考になるでしょう。
解雇と言われたら
試用期間中にクビと言われたら、まず、その理由について尋ねてください。
「仕事の覚えが悪い」というようなありふれた理由を挙げるかもしれません。ですが、これは教え方によるでしょうし、短期間で判断できることではありません。
解雇の理由は、文書にさせることができます。労働基準法で決まっているからです。そこで、先ほど尋ねた理由について文書にさせます。いつまでも文書にしないなら、労働基準監督署に相談してください。
その準備が整ったら、労働組合を探して、加入しましょう。
会社に労働組合がなくても、地域で活動する労働組合があります。私たちレインボーユニオンは新潟を中心に活動していますが、こうした労働組合は、全国各地にあります。
労働組合は、あなたの労働基本権を活用する組織です。
つまり、会社と対等な立場で交渉することができます。
いままでは、上司と部下という上下の立場でしたが、これからは会社と労働組合という団体間の問題になります。
あきらめない
いままで、会社に抵抗したことは少ないでしょう。抵抗できるとも思っていないでしょう。
ですが、それを活かすために行動する人が少ないだけで、実際にパワーを発揮することはできます。
あきらめないでください。
目の前に直面したトラブルに対して、諦めるか抵抗するか、これはその後の人生に影響します。
抵抗してもうまくいかないことはあります。しかし、諦めれば、絶対にうまくいくことはないし、次に出会うトラブルにも自信を持てず抵抗できなくなります。
諦めずに抵抗してみることは、必ず人生にプラスになります。
試用期間中に解雇と言われた!あきらめずに抵抗しよう
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