一見華やかに見える、芸術や芸能の分野でも過労死の危険性が広がっているようです。
10月13日に厚生労働省が公表した「令和5年版過労死等防止対策白書」で、初めて芸術・芸能分野の調査が行われた。
1週間あたりの拘束時間・労働時間が60時間以上の者が、同調査で明らかになった全業種の就業者全体の7.5%より高かったのは、▽美術家(31.1%)、▽俳優・スタントマン(21.5%)、▽音楽・舞踊・演芸(17.2%)、▽伝統芸能(8.1%)だった。
労働時間が週あたり60時間以上ということは、時間外労働が1ヶ月80時間を超える水準です。
かなりの人がこの水準で働いているので、誰もが過労死の危険性と隣り合わせです。これまでに過労死と疑われるようなケースはなかったかどうか検証が必要なのではないでしょうか。
同時に、俳優やスタントマンの中では低賃金が広がっていることもわかりました。生活を維持するために、低賃金だからこそ長時間働くことになります。さらに、低賃金は立場を弱くさせます。ハラスメントに関して同時に調査されていますが、そうしたことも影響しているのではないでしょうか。
これは、他人事ではありません。
芸能分野に限らず、賃金水準を底上げして、長時間労働をなくすことが必要です。
もし長時間労働で悩んでいたら、迷わずご相談ください。
過労死するかもしれないほど長時間労働だという方は、家族や友人が労働基準監督署へ相談してもかまいません。
一度損なわれた健康は簡単には回復しません。一人で抱え込まないようにしましょう。
芸能関連でも過労死の危険性広がる
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