仕事で失敗して、上司から怒られた-。
これは誰にでもよくあることです。新人ならなおさらです。
でも、それを超えてしまっていたら。職場のトラブルが原因で、死にたい、自分に存在価値がないと思うようになっていたら読んでみてください。
何ができるかで存在価値は決まらない
あれができない、これができない。
これは当然あることです。人間ですから、得意不得意はあるはずです。その得意不得意があることを承知の上で、会社はあなたを雇っています。もし、それがいやなら、設備投資にお金を回して、機械を買うべきなのですから。
それに、この人はこれが不得意なんだなと上司が思うのなら、異動させるとか、教え方を変更するとか、行程を変更するとか工夫すべきです。特殊なスペシャリストでなければ仕事ができないというのなら、それは非生産的です。誰にでもできるようにしておけば、会社にとって利益です。
そもそも、人間の価値は、何ができるかどうかで決まるものではありません。
死にたくなるまでになっていたら
その前に、眠れないとか食事が喉を通らない、その逆にストレスで食べ過ぎるといったことはなかったでしょうか。
それは病気の始まりです。強いストレスを受け続けてしまったときに生じます。
人間は、日常的にストレスを受けます。ですが、ずっとではありません。家に帰ってきてゆっくりする、お風呂に入る、寝る。そんなことをすれば、ストレスは解消します。休日を挟めば、なおのことです。
ですが、そうした時間が取れない、休息が追いつかないほどの強いストレスを受けると、ストレスに対して反発することすらできなくなります。
そのときに、眠れないといった身体症状が出ます。
食事が取れないのは一週間ほど続いても、そこそこ何とかなるかもしれませんが、全然眠れないのがそんなに続くと、どうしようもなくなります。
精神科や診療内科などの病院に行ってください。
地方の方ではそうした病院が完全予約制だったりします。そんなに待っていられないというときは、内科に行ってもいいでしょう。とにかく眠れるようにだけでもしてもらいましょう。
なお、こうした病院は、原因を取り除くわけではありません。原因について聞いてくれるのはカウンセラーになります。精神科等の病院は、身体的な症状を緩和してくれるところになりますので、間違いのないようにしましょう。
労災を疑って
職場のトラブルが原因で、そうした身体的な症状が出たとき、病院では急性ストレス障害とかうつ症状とか、いろいろな病名がつくと思います。
医師は原因を突き止めてくれませんが、身体症状はわかります。診断書を書いてもらえば、原因は書かれていませんが、病名は書いてあるはずです。
その病気、職場のトラブルで起きたわけですから、労働災害(労災)ではありませんか。
ふつう、労働災害というと、職場で何かしていたときに怪我をしたというようなものを思い浮かべると思います。こうしたときは、病院へ行き、窓口で「仕事中に怪我をしました」というと、窓口での一部負担金がなくなります。仕事中の怪我なので、とても分かりやすい例です。
精神疾患も、職場が原因なら労働災害に該当します。ただし、認定までちょっと時間がかかります。
次の3つの点から考えます。
- 職場で強いストレスを受けたか。
- 家族生活などでストレスを受けていないか。
- 生まれつきの性質ではないか。
これを労働基準監督署で調べるために、ちょっと時間がかかります。
まずは、労働災害の申請用紙を労働基準監督署でもらって、必要事項を書いてください。会社側のコメント欄もあります。もしかしたら、会社は「労災のはずがない」と言ってコメントを書いてくれないかもしれません。そのときは、自分で「労災申請の用紙に会社側がコメントしてくれない」という内容のペーパーをつけて、労働基準監督署に提出しましょう。
労働災害として認められると、その間の賃金額の一部が支払われますし、会社は基本的にクビにできません。
労災認定されるまでの間、休みが必要だと医師の診断を受けたら、病気休暇などの制度を利用して休みましょう。そして、協会けんぽなどの健康保険に入っていたら、傷病手当の申請をしてください。こちらも賃金額の一部が支払われます。
年々ですが、精神疾患による労災申請は増えています。
あなただけの問題ではありません。みんなの問題です。
いまは、マイナス思考になっていると思いますが、それは病気だからであって、本当にマイナスのことが起きるわけではありません。
ちょっと発想を変えてみるようにしてみてください。
職場のことで死にたい、存在価値がないと疲れ切ったら
原因は、あなたではなく職場環境です
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