新型コロナの影響で生活が苦しくなった。
そう考えている方はいませんか。
そういう方もいると思いますが、実は、新型コロナウイルスが広がるよりも前に、生活が苦しいと感じる人は確実に多くなっていました。
厚生労働省によると2018年に「生活が苦しい」と答えた世帯は57.7パーセントもあります。生活保護の捕捉率は20%程度といわれているので、この中には生活保護を利用できる世帯が多く含まれているのではないでしょうか。
現在は、新型コロナ特例として生活福祉資金の貸付が広く行われています。しかし、経済的に困窮している人に貸し付けをすれば、問題が先送りされるだけです。
もっと生活保護利用できるようにしてはどうでしょうか。
ハードルが高い?
生活は困っているので、生活保護を利用したいと思った時、いくつかのハードルがあります。
まず、今の状況ではまだ生活保護を利用できないと自己判断してしまうことです。生活保護というと、財産が全てなくなってからでないと利用できないと思っていませんか。
次に、なんとなく生活保護を受けることが恥ずかしいと思うことです。日本では自己責任を求める風潮がまだまだ強くあります。周りの目が気になることは当然のことですが、考えてる以上のことはありません。
最後に、生活保護を利用し始めると、家や自動車を手放せと言われるのではないかという点です。これは誤解です。
利用できる条件はとてもシンプル
利用できる条件はとても簡単です。
私たちには生存権があります。つまり、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利です。
これに基づいて、厚生労働大臣は、最低生計費を定め、これと生活保護を利用したい人の収入を比較します。収入が最低生計費より低ければ、生活保護を利用することができます。
お金を持っているのに生活保護を利用して遊んでいる人がいると攻撃する人がいますが、制度上そのようなことはできません。
家も車も生活に必要なもの
家や車を必ず手放さなければならない。こんな誤解を解かなければなりません。
私たちは必ず住まいを必要とします。所有している建物もあれば、アパートもあります。どちらが良いでしょうか。資産としての価値の低い建物を売り払って、高いアパート代を払うことは合理的ではありません。そう考えれば、ケースバイケースだということが分かります。
自動車はどうでしょうか。売り払うほどの資産価値のあるものでしょうか。東京都区内のようなところであればともかく、地方で公共交通機関のないところで自動車を手放せば何が起きるでしょうか。ただ、自動車を保有や利用するだけで維持費はかかるので、それをどうするか、そこまで見なければなりません。
まずは申請
生活が苦しい時ほど、なんとか頑張ろうとするものです。「まだ、大丈夫」とみんなが言います。それで何とかなったとしたら、それは幸運なことですが、頑張りすぎて、後々辛くなることもあります。
大変だなと思ったら、生活保護を利用する手もあることは覚えておいてください。
生活保護を利用したいと思ったら、市町村役場へ出向いてください。状況を説明するために、銀行通帳や給料明細などを持っていってもいいでしょう。
担当課の窓口で、あれこれ聞かれて、心がゆれ動くと思いますが、まずは申請してください。利用できなければ利用できないし、利用できるなら利用できるだけです。そこは機械的に最低生計費と収入を比較するだけです。
私たちの組合員にも、生活保護を利用している、利用したことのある人がいます。働き方が不安定、病気になったなどなど、人生は真っ直ぐではありません。
もし何かお尋ねになりたいことがあれば、ご連絡ください。
生活費が足りない…あなたも使える生活保護
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