「サービス残業」が当たり前という風潮がありませんか。
特に、正社員や技能を求められる職種に多いのではないでしょうか。さらに、仕事前の会議や終わった後の清掃など30分にはならないと思われるような作業もです。
労働時間は1分単位で
電車は1分単位で走っています。数分遅れているだけで「遅れて申し訳ありません」とアナウンスが入ります。それだけ時間にうるさい日本の社会。なぜ、職場だけ例外なのでしょうか。
労働時間を把握する義務は、使用者にあります。そして、その労働時間は1分単位でなくてはなりません。
労働者を1日8時間、週40時間を超えて働かせる場合、使用者は労働者の代表と三六協定を結んでその範囲内で残業させることができます。
さらに、そのときの時間単価は、時間外割増をつけなくてはなりません。
この割増は、労働者の残業が際限なくならないようにするための抑止力として働くものです。
この残業代を払わないのは、割増だけを払わないよりもタチの悪いことで、まさにただ働きです。
労働基準監督署に申告しよう
残業代の不払いは、労働基準法に違反しています。したがって、労働基準監督署に申告しましょう。
申告のときは、タイムカードの写し、給料明細などがあると確実です。
ところで、是正指導が入ったことで、不払い分を精算し、今後はサービス残業のない会社になれば、こんなに簡単なことはありません。
労働組合をつくって行動しよう
是正指導がとりあえず終わると、労働基準監督署から連絡が入ります。これで指導は終わりです。
問題はその後です。
労働基準監督署に申告したのは誰か探そうとする会社もあります。また、不払残業をさせる会社もあります。会社というものは、そうそう素直ではありません。
そこで、会社に労使の緊張状態をつくっておくことがお勧めです。
つまり、労働組合をつくるわけです。
お住まいの地域に労働組合がありますから、そこに加入してください。最初は何をしていいかわからないので、いろいろ学ぶべきこともあるでしょう。そうした過程の中で、職場の仲間を誘ってみてください。
サービス残業を心から喜んでいる労働者は、一人もいません。
また、そうした会社は、サービス残業だけでなく、いろいろな問題を抱えているものです。これを機会に、働きやすい職場にしてみましょう。
残業代を払ってくれないときはどうしたら
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