固定残業代を出しているからその分は残業しろと言われたら

こんなご相談です。

私の会社では、固定残業代が出ています。２０時間分だと説明されています。そうしたところ、「固定残業代を支払っているのだから残業しろ」と言われてました。私は残業したくありません。

固定残業代を支払っているのは損をするはずの会社のほう

固定残業代は、よい手当ではないと考えています。

なぜなら、残業してもしなくても、一定の時間分の残業代をあらかじめ支払う手当というのは、正しく運用すると、会社が必ず損をするしくみです。そんなしくみをなぜ会社が運用しているのでしょうか。そこが怪しい点だからです。

固定残業代を悪用する方法は、いくつかあります。

• 手取りを増やして労働者を集める。
• 一定時間分の残業より多くの残業をさせても、誤魔化して残業代を支払わない。
• 残業を無理やりやらせる理由にしやすい。

原則は必要に応じて残業する

残業は、原則禁止です。ただし、３６協定を結べば、使用者は必要に応じてその時間内で残業させることができます。

つまり、残業はそもそも例外です。

先に固定残業代を支払っているから残業させるものでなく、必要に応じて行わせるものですから、その必要性があるのかどうか問うのがよいでしょう。

労働組合で解決

残業をどれぐらい許すか、固定残業代のような手当をするするかは労働条件ですから、労働組合を作れば交渉することができます。

労働組合に集まって、みんなで交渉しましょう。

もし、会社に労働組合がなくても、たとえばレインボーユニオンのような労働組合があります。レインボーユニオンは新潟を中心に活動する労働組合で、新潟で働いている人は加入できます。

新潟以外にも、地域で活動する労働組合がありますので、検索してみましょう。そこに相談してみてください。