高校生や大学生が、はじめてアルバイトをするときは、注意してほしいことがあります。それは、労働条件をしっかり確認することです。
働く条件を書いた書面を確認しよう
会社は、労働者を雇うときには、労働者に書面で明示すべき労働条件が決められています。働き始めるときは、必ず内容を確認しましょう。もし、書面で示されないときは、「労働条件明示書はありませんか」と尋ねてください。
些細なことだ、面倒なことだと思って、スルーしてしまうと、後になって大きなトラブルに発展します。もし、はっきりしない部分があったり、疑問があるときは、遠慮せずに尋ねて確かめましょう。
給料明細を確認しよう
銀行口座振り込みで賃金を受け取ると、どうしてその金額かわかりません。給料明細を見る必要があります。
長時間働いたのに、残業代が支払われていないとか、名目のよくわからない金額が天引きされていないかなど確認することができます。
給料明細をもらったら、必ず保管しておきましょう。少なくても、その会社を辞めるまでは取っておいてください。
一人で悩まず相談しよう
働き始めると、いろいろな疑問がわいてくるでしょう。本当にこんな働かされ方でよかったのかなと思ったら、できるだけ早めに誰かに相談してください。トラブルは小さなうちで解決しましょう。
大きなトラブルになってしまったら、専門家に相談しましょう。労働基準監督署や労働組合があります。また、お住まいの自治体で弁護士無料相談をやっていれば、そういうものも利用できます。
シフトが勝手に増やされた
新型コロナウィルスの影響を受けて、業界によってはとても忙しくなっているところもあります。
学生バイトだからと軽く考えて、労働条件を勝手に変える店長もいます。
週3日の約束でアルバイトを始めました。最近では週5日で入れられることも珍しくありません。テスト休みももらえません。元に戻してほしいとお願いしても、ぜんぜん聞いてくれません。どうしたらいいでしょうか。
シフトを勝手に増やされると、学業に影響が出ます。学生バイトの本分は、学業です。また、それと知って会社は雇っています。
学生だからと軽く見て、まったく聞く耳持たない使用者がいます。そういう場合は、ただ辞める方法もありますが、他にもいろいろな方法があります。
たとえば、店長が言うことを聞いてくれないときは、その上にマネージャーのような役職者がいたら、その人に訴えましょう。
また、同じ職場ではたらく先輩に訴えてみましょう。
保護者から使用者に言ってもらうのも効果的です。
労働基準監督署に相談する方法もあります。
労働組合に相談する方法もあります。たとえば、レインボーユニオンは会社ごとではなく、会社の枠を超えて労働者の加入できる労働組合です。もちろん、学生も加入できます。労働組合なら会社との団体交渉ができるので、効果的です。
まだまだ社会経験が少ないので、どれを選んだらよいか迷うかもしれません。ですが、一つだけアドバイスするならば、考えるより、まずやってみることだと思います。大人になってさえ、理不尽な要求に屈する労働者は少なくありません。逆に考えれば、大人になってからでなく、いま、そのような理不尽に面と向かい合ってるわけですから、失敗を恐れず、何でもやってみましょう。
周囲の大人に話をしても、いい解決をするとは限りません。理不尽な扱いに対してたたかったことのある人ならばともかく、大概の人は、友人に愚痴をこぼしたり、気にしないようにしたり、我慢したりして働いています。正しく解決した経験がありません。つまり、よいアドバイスがもらえるとは限りません。
こんなのわがままかな、私が悪いんだろうかと心配かもしれません。しかし、大概悪いのは使用者の方です。どんな些細なことでもかまわないので、どんどん専門家に相談してみましょう。
勝手にシフトを増やされる学生バイトどうしたら
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