休日なのに懇親会「業務の一環です」と言われても行きたくないが

こんなご相談です。

社長が飲み会好きで、社員を集めて懇親会を開きます。休みの日なのに、出てこいというのです。休みの日まで付き合いたくないので欠席するのですが、「業務の一環なんだから出てこなきゃダメだろう」と言われます。次の懇親会ではどうしたらいいでしょうか。

業務なら出席しなくてはいけないが賃金も支払ってもらわなければならない

その懇親会が業務だというのなら、業務らしくしてもらわなくてはなりません。

つまり、休日出勤しますが、賃金を支払ってもらいます。割増も忘れないようにしましょう。

賃金を支払わないなら出席する必要はない

「業務だというのなら賃金は支払ってくれますね」と言い出すと、「そうは言ってない」と手のひら返ししてくることもあるでしょう。

そうであるならば、出勤する必要はないのですから、懇親会に行く必要はありません。

嫌がらせしてくる可能性があるので対応を

ここまで、少しの勇気があれば誰にでもできることですが、問題は残ります。つまり、誰も何も言わないところに、面倒なことを言い出すトラブルメーカーのあなたに対して、社長が嫌がらせしてくる可能性です。

評価を下げて、賃金を下げる。異動させる。昇格させない。

いろいろな方法が考えられます。

これは、一人では対処しきれません。そこで、労働組合を活用しましょう。会社の中に労働組合がなくても、地域で活動する労働組合もあるし、場合によっては、自分で労働組合を作ることができます。

たとえば、私たちレインボーユニオンは、新潟を中心に活動する地域労組です。全国各地にあるので、そうしたところを検索してみましょう。

自分で作る場合は、もう一人の労働者と話し合って、労働組合を作ることを約束します。規約を整備するなど、やるべきことはありますが、基本的には、それだけで労働組合が作れます。もちろん、同じ会社の人とでもそうでない人とでも、労働組合を名乗ることができます。

そうして、会社に交渉を申し入れましょう。会社は、その申し入れそのものを拒否することはできません。

業務のような、業務でないような懇親会について、位置づけをはっきりさせましょう。出席しなくても不利益がないことを明確にさせましょう。

労働組合は、何かトラブルが起きてから解決するよりも、何も起きないときにこそ、その力を発揮しやすい組織です。様子を見ているうちに不利益な取り扱いをされてからでなく、その前に予防的に取り組みましょう。

また、トラブルは、それだけではないはずです。社内に問題はたくさんあるので、それを探しましょう。そうやって、労働組合を育ててください。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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