こんなご相談です。
入社してしばらく経ちました。しかし、「あなたにはこの仕事は向いていない。この仕事はやらなくていい」と言われてショックを受けています。しかも、「退職するかどうかはあなたに任せるから、よく考えて」とも言われました。どうしたらいいのでしょうか。
気持ちを支える
仕事をやっと見つけたとたんの出来事に、ショックを受けるのは当然です。ですが、本当に仕事が向いていないのでしょうか。
こちらとしては、この仕事はどうだろうかといくつか探して、探し当てた会社です。また、あちらがわとしては、面接をして、会社としてこの人ならと思って採用しています。
仕事に向いていないと言うなら、採用時に落としているはずです。
退職することは自由ですが、それはあくまでもこちらの自由意志に基づくものです。会社からあれやこれやと言われる筋合いではありません。また、入社したばかりで退職すると、その後の生活や仕事にも差し支えるかもしれません。
このようなシチュエーションでは、気持ちを支えることが大切です。
自分一人で悩まず、家族や友人に話してみるのも良いでしょう。ただ、こうした人たちは、「相手がそこまで言うことに付き合う必要はない」、「つらくなってまで会社のために働くことはない」といった方向で返事をしてくれるでしょう。それはわかりきった答えです。
もしここで、労働組合やユニオンだったらどうでしょうか。同じような境遇の人の経験があるので、それと同じ答えになるとは限りません。
あなたは、入社したてでわからないことはたくさんあったでしょうが、手を抜いたことはないはずです。一方、会社側はちゃんと指導したとは限りません。だいたい、すぐに退職を切り出してくるということは、今までにも同じことをやっている可能性があります。
まず退職しない
退職するかどうか任せると言っている以上、退職するかどうかの権利はこちら側にあります。これは、解雇したくてもできないの裏返しです。
何はともあれ、まず退職しないという選択肢が正解です。
急に辞めて困るのは誰でしょうか。それは、あなた一人だけです。
その上で次の手を考える
まず退職しないという選択肢を選べば、次の手までの時間があります。ゆっくり考えましょう。
家族や友人が言うように、退職したらどうなるでしょうか。収入がなくなりますから生活をどうするか考えなくてはなりません。また、再就職するにも、履歴書に今の会社に入社して、すぐに辞めたことを書くこととなります。それができるでしょうか。
辞めない場合、あくまで今の部署で続けるか、あるいは、異動させてもらうなど検討できるでしょうか。
退職を促すだけでなく、解雇と言ってきたらどうでしょうか。これまでの経緯をメモしておくことが賢明でしょう。
まず退職しないという選択肢を選ぶことで、次にやれることが増えます。
ユニオンへ
会社に労働組合がなくても、地域で活動する労働組合があります。地域労組やユニオンなどと名乗っていることが多いようです。わたしたちレインボーユニオンもそうした労働組合の一つです。
労働組合は、あなたがその一員として運動し、それを周りの人がサポートする団体です。そして、基本的人権の一つである労働基本権を使うことができるようになります。つまり、まず団体交渉ができるようになります。
いきなりはハードルが高くても、ユニオンには、これまでの労働者の経験が蓄積されています。それがあなたのためになるかもしれませんし、また、あなたの経験が次の人のために役立ちます。
仕事を取り上げられ「退職するかどうかはあなたに任せる」と言われたら
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