主張しなければ変えられない

こんなご相談です。

求人広告を見て応募しました。あやふやな返事をされて、結局、労働条件明示書は示されませんでした。はじめの給料明細を見ると時給が違います。上司に聞くと「そんなことは知らない」といって取り合ってくれません。確認しなかった私も悪いのですが。

ぜんぜん悪くない

悪いのは、労働基準法で定められているのに労働条件明示書を作成しなかった会社側です。その文書があれば、無用なトラブルは避けられたはずです。

「そんなことは知らない」という上司も無責任です。

トラブルになると、どうしても「自分も悪かったのではないか」と考えてしまいがちですが、そんなことはありません。力関係で言えば、常に会社側が上、私たちが下です。こちらは、いつも押さえつけられていて、自己責任にされようとするのですから、よほど注意しないと洗脳されてしまいます。

悪いのは会社であって、そう思わせようとしているのも会社の方です。

労働組合は主張するための組織

「どうしたらいいですか」と尋ねられますが、「主張する」の一点です。

会社側は放置すれば自分たちにとって有利なので、私たちのためになにかしてくれることはありません。また、第三者もそうです。

したがって、そういう場面では、自分だけが頼りです。会社側に対して主張することが第一歩です。

とはいっても、力関係の上下がある以上、一人で太刀打ちできません。

そこで、登場するのが労働組合(ユニオン)です。

労働組合は、私たちのような労働者が力関係の上下を少しでも平らになるようにするための組織です。

弱いから群れているというと、かっこ悪く聞こえるかもしれませんが、弱いからこそ群れる必要があります。

もちろん、あなたのことを労働組合が助けてくれるのではありません。あなたが解決したいと思うから労働組合が応援します。

あなたの思いは、労働組合を通じて主張します。

まずは団体交渉を行いましょう。会社の態度が悪いままであれば、ビラ撒き、街頭宣伝、SNSで拡散などを行って会社の悪事を世の中に広めましょう。ストライキもできます。そうした取り組みを通じて、もっと仲間を増やしましょう。苦しめられている労働者はまだまだいるはずです。

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主張しなければ変えられない

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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