疑う、考える、行動する

こんな話を聞きました。

夏の賞与が出たのですが、「賞与の授与式」というのがありました。他の会社でもあることですか。

すべては疑うとこから

洗脳の手法のひとつに、「型にはめて考えないようにさせる」というのがあります。ものすごい悪事に使われると、それは事件ですが、日常的に近いものがあります。

そのひとつに「式」があります。賞与という使用者からの「賞」を授け「与」えることで、型式にはめる行動をとらせ、また、一部の者を称えることにより、不団結をもたらすものです。

こうしたことは、会社だけに限りません。小さいころから行われています。私が小学生6年生の頃、卒業式に臨むにあたり、何度も繰り返し練習がありました。名前を呼ばれたら、大きな声で「ハイ!」といい、椅子から立ち上がってステージ中央まで進み、両側の大人たちに礼をして、壇上へ進みます。校長先生から卒業証書を受け取るときには、右手、左手の順に受け取り、礼をしてから、横へはけていくものです。

ところで、なぜ、そんなことをする必要があるのでしょう。卒業生の卒業を祝うだけであれば、そんな必要はないでしょう。卒業式の時、玄関前には「卒業証書授与式」の看板がありました。なぜ卒業生が授け与えられなければいけないのでしょうか。

このようなことを過度に行えば、主権者である個人よりも、社会や国家に属する存在であることを優先するようになります。

大事なことは、すべてを疑うところから始めることです。科学とは、すべて疑うところから始め、検証を行い、法則性を見いだしていきます。そういう姿勢でなければ、迷信を信じているようなものです。

嫌な話に聞こえるかもしれませんが、常識に流されず、ありのままを見て、「それでも地球は回っている」と言わなければ、発展はありません。

少なくても、どんな行動を取らされようと、頭の中ではそれに染まらないようにしなくてはなりません。

考える

なぜそうなのか疑い始めれば、世界は変わって見えます。

なぜそんなことをしていたのか、誰にとって都合の良いことなのか、考えられるようになります。

「賞与の授与式」はなぜ行われるのでしょうか。誰にとって都合がよいのでしょうか。ちゃんと考えること、それと同時に、周りの人と意見交換してみることです。

ただ、気をつけることがあります。インターネットが発達したいま、たくさんの偽情報に囲まれています。原典に立ち返り、よくよく考えましょう。よくよくいろいろな人と話をしましょう。

行動する

労働組合は、今の世の中を見渡した時、必須の存在です。労働組合がなければ、貧困格差は放置され、いずれ社会は崩壊します。

もっとも基本的なルールである日本国憲法には、基本的人権として労働基本権が書き込まれています。戦前、政府を批判するような労働組合を弾圧したため、時に国家主義的になり、悲惨な戦争を引き起こしました。大勢の人が亡くなりまた。そういう歴史あっての憲法です。

しかし、書いてあるだけでは、絵に描いた餅です。そこで、それを私たち自身の手でかたちにしたのが労働組合です。

考えただけでは世の中は良くなりません。思想・良心の自由は、行動にうつしてこそです。

偽情報に晒されて誤った行動をしていないかは、常にチェックは必要でしょう。その規範は国連憲章や日本国憲法にある基本的人権になるはずです。

私たちレインボーユニオンも労働組合です。あなたの回りには、いろいろな労働組合が近くにあるはずです。子どもも大人も、自分で考えて行動しにくい国ですが、ぜひ一緒にやりましょう。

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にいがた青年ユニオンとレインボーユニオン

2008年に誕生した労働組合。労働条件だけでなく、暮らしや健康問題にも強い関心を持つ。どこに住んでいても、どのような働き方でも加入できることから、2020年に「レインボーユニオン」に改名。にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部になる。

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