労働組合の看板を掲げているという共通点はありますが、こればかりは気持ち悪いというのが「御用組合」です。
いくつかのケースを挙げたいと思います。
休む方が悪いと言われた
家族の関係で、有給休暇をよく利用していた労働者は、会社上司に「お前ばかり休みを取るのはなぜだ」と聞かれ、説明したものの、納得してもらえる様子もなく、いつまでも聞いてきます。そもそも、有給休暇の取得理由は関係ないはず。
そう思った労働者は、自分が加入している社内の労働組合に相談したところ、「それは、休みの多すぎるお前が悪い」といわれて仰天でした。
ユニオンショップ協定を結んでいるだけの形だけの労働組合で、ほとんど機能していない状態です。
積極的に組合員の邪魔をするわけでもありませんが、かといって、労働者のためになる労働組合でもありません。
会社が労働組合を作った
ある日突然、会社の会議の時に見慣れない人が来ていました。社長同席の上、上司が「今日から、労働組合を作るので、みなさん加入してください」と加入のための名簿に氏名を書くように言ってきました。
これは、会社による労働組合への支配介入の典型的なパターンです。会社にとって、この御用組合は、労使協定の相手として最適になるような姿が求められています。当然、このような状態で囲い込まれた労働者らは、学習の機会が奪われるので、すぐには行動できない状態になります。
労働者のためになる労働組合をつくろう
労働組合は、労働者のための組織です。
労働者は、労使関係の元で契約上では対等であるはずなのに、対等な関係にならないから、団結権を行使して、労働条件の向上を目指します。
その道は、労働組合を運営する組合員で決めるべきです。会社が支配介入した労働組合では役に立ちません。
そもそも、日常的に、間接的にとはいえ会社の支配介入を許す労働組合が、いつまでも労働組合であり続けられるとは限りません。
自立のできない労働組合ではなく、自立的できるほうが苦労は多いかもしれませんが、みんなであれこれやり遂げる楽しさがあるものです。
労働組合は、あなたも作れます。
にいがた青年ユニオンのような地域にある労働組合を探して加入する方法もあります。ぜひ検索してみてください。
気持ち悪い労働組合?それが御用組合
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