いわゆる御用組合というものに関するお問い合わせがかなりあります。御用組合に囲われているのは、組合費がもったいないし、自分たちの要求がかないません。
抜けたくても抜けられないものはある
世の中を見ても、抜けたくても抜けられない団体はあります。
たとえば、町内会。みんなが入っているから抜けたいけど抜けられない。町内会費だけは取られているのに。たとえばPTA。役員になるのは仕事の関係とかで大変だけど当たらないようにと祈るのみ。
これってヘンですよね。
町内会も、自分たちの住む環境をよりよくするための任意で集まる団体です。PTAもそうです。保護者や学校の教職員らが集まって子どもの教育のために集まる任意の団体です。
それなのに、なんなんでしょう。
意義を見いだせないけど、みんなが入っているからという同調圧力。これが原因ではないでしょうか。
御用組合でも意義を見いだす方向へ
御用組合といえども、しょせん人間集団。形だけ労働組合なだけ。
であれば、多数派を形成して、いま役員を牛耳って、自分だけうまい汁を吸おうという輩を追い落とせばいいという考え方があります。
そうなれば、もともと形は労働組合ですから、そこに魂がこもります。
まっとうな労働組合に生まれ変わります。
歴史的にも「ニワトリがアヒルヘ」と呼ばれた総評(日本労働組合総評議会)の変化が知られています。GHQの肝いりで生まれた総評ですが、しだいに戦う労働組合になっていったというものです。そういうことは、当然、私たちの人生の先輩はやってきたんです。
脱退して別組織を作る
あまり推奨はしませんが、御用組合から脱退して、新たな労働組合を作り対抗する方法もあります。
御用組合の外で活動することで、内側に取り残された人たちの目をこちらに引きつける作戦です。この作戦の弱点は、取り残された人たちが何をしていいかわからない人もいるという点です。外からあれやこれやと言っても、しょせんは外の雑音。
「城攻めは内側から」と言いますが、内部から切り崩す方が、実際上は簡単です。
御用組合はためにならない
現在の労働組合員は全労働者の17%程度。6人に1人です。そして、労働協約の適用もほぼその範囲です。
つまり、日本の労働組合は、6人に5人を掬いきれていません。これは労働市場が悪化することを意味します。たとえ、会社の言いなりになって、そこそこの労働条件だとしても、同業他社の労働条件や需給関係によって引き下げ圧力がかかり、御用組合はためになりません。
本当の労働組合なら、すべての労働者のために活動するはずです。それは、正社員もパートもアルバイトも派遣労働者も下請け労働者もすべてです。
ひとりはみんなのために みんなはひとりのために。
そうしなければ、労働条件は当然に下がるのです。自分だけよければいいなどという考え方は、愚かです。
労働条件が悪化すれば、社会不安が増大し、崩壊へ向かいます。いまの少子化などは、そうした労働条件の低下、景気の低迷が招いています。
最低賃金の地域間格差は人口移動を促進させ、地方は疲弊します。結局、それで困っているのは、地方の中小企業の社長なのです。
自分の首を絞めるようなばかげたことは止めることです。
にいがた青年ユニオンは、少なくても新潟県民のための労働組合を旗印にしています。ぜひ、あなたも同じように活動してみませんか。つらい活動より、意義のある活動をしてみたい方は、ぜひご連絡ください。
御用組合にいたら変革するか脱退するか
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