労働組合の看板を掲げながら会社のために運営される御用組合は、ほんとうに困ったものです。
そんな御用組合から抜けるときに知っておくことを見ておきましょう。
何のための労働組合か
御用組合は、会社のいいなりになっていたり、組合員の利益にならないことをしたりします。会社は直接に支配介入を行えませんが、御用組合の役職が、職制になっていたりすると、間接的に支配介入することがあります。
しかも、ユニオンショップ協定を結んでいると、御用組合から抜けるに抜けられず、かといって御用組合に組合費を取られるのもばかばかしくなります。
労働組合が、使用者を向いているのか、労働者を向いているのか、加入させられている労働者なら何となくわかるでしょう。
御用組合から抜けると嫌がらせされる?
御用組合から抜けると嫌がらせされることがあるかと問われれば、「ないとは言えない」という答えになります。
もともと、御用組合は、会社が労働者を間接的に支配するための組織です。そこから抜けるということは、多少なりとも、会社にとって不利益なことをする労働者である可能性が高くなります。
上司がそれとなく脱退しないようにほのめかしたり、明らかに態度を変えてきたり、御用組合が、他の労働組合への攻撃を始めたりすることは十分にあり得ると考えてください。
ユニオンショップ協定がある場合、御用組合から脱退するためには、他の労働組合を作ったり、加入したりする必要があります。
あなたにとって、労働組合とは何なのか、問い直してみましょう。
御用組合に囲われて、組合費を取られて、ただ漫然と会社の言うなりに従っているのが嫌だったのではないでしょうか。多少の逆風は、覚悟の上ではなかったでしょうか。
不当労働行為は跳ね返す
別の労働組合に入ったりしたときのことを考えてみましょう。
会社は複数の労働組合を相手にする必要があります。この場合、どちらの労働組合に対しても平等に扱わなくてはなりません。御用組合に肩入れしてはなりません。
会社が、御用組合から抜けたことについて、労働者や労働組合を不利益に取り扱ってくるのなら、それは不当労働行為です。すぐに、労働委員会に救済申立てを行いましょう。
また、御用組合が直接に攻撃してくる可能性もありますが、それはそれとして、会社がそれに肩入れしていないか確認しましょう。会社が肩入れしているのなら、それも不当労働行為です。
基本に立ち返ろう
労働者は、労働組合を選ぶ権利があります。御用組合を選ぶ必要はありません。あなたの人生なのですから、あなたの思うように労働組合を選んでください。
にいがた青年ユニオンは、どの会社の労働者も加入できる労働組合です。御用組合に加入せず活動する仲間もいます。ぜひお問い合わせください。
御用組合から抜ける前に知っておくこと
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