こんなとき、どうしたらいいでしょうか。
会社から「一律に給料5%ずつカットさせてもらう」という提案が出ました。とうてい受け入れられる条件ではありません。労働組合としてはどうしたらいいでしょうか。
会社に対して抵抗しよう
会社は必ず、儲かっているときは設備投資のため、他の競合他社と競争するためと言い、儲かっていないと経営が傾くからと労働者に言います。
株主には、逆に言っているんですよ。儲かってないときは、まだまだ大丈夫。儲かっているときは株主配当をたくさん出しますって。
労働者は、常に人件費を削られようとする存在です。
これに抵抗するために労働組合があります。会社になぜ賃下げが必要なのか資料を出してもらい、誠意を持って交渉することが必要です。
争議行為へ
資料を出してもらって話し合っても、平行線の場合もあります。そういうときは、争議行為となります。
一番有名なのは、ストライキです。同盟罷業とも言います。略してストです。ストをするときは、組合員を集めて、過半数の賛成でスト権を確立して実行します。
そうすると、手続きがきちんとなされているので、刑事的にも民事的にも免責されます。儲かっていないから、損害賠償請求ということはないわけです。
スト以外では、サボタージュがあります。怠業とも言います。仕事の効率をわざと落とす戦術です。働いているので賃金は当然受け取れます。「サボる」はここから生まれた言葉ですね。
労働委員会も活用しよう
各都道府県ごとに労働委員会があります。労使の調整をしてくれるので、効果的に活用しましょう。
誠実な話し合いが重要
労働組合なのにストライキの少ない国になりました。急な会社提案に迷う組合役員も少なくありません。
重要なことは、労使間の紛争を話し合いで解決することです。一度の交渉で進展がなくても、粘り強く交渉して継続することが重要です。
にいがた青年ユニオンでも、同じような経験はありました。
会社側が話し合っても無駄だと言い始めるわけですが、そんなわけはありません。裁判になれば、こちらの心証が良くなる局面です。ですが、やはり何が何でも話し合いが重要です。結果、うまく話がまとまりました。
どんなに敵に見えても、立場が変わればわかるかもしれませんし、何を言っても、おなじ人間どうしです。労働組合の組織として、みんなの意見をまとめながら、前へ進めてみてください。
ストライキだけでなくサボタージュもある
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