あなたは労働組合に入っていますか。
残念ながら、入っていると答える人は少数派です。今や5人に4人以上の人が労働組合に加入していません。労働組合は遠い存在です。
では、労働組合は不要なのでしょうか。
増える新しい働き方
インターネットやAIの発達によって、新しい働き方が生まれています。
注文した品を自宅まで運んでくれる宅配サービスがあります。街中で大きなカバンを担いで、自転車で走っている人を見たことがあるのではないでしょうか。
宅配会社は、注文した人とお店とを繋ぐデータを独占し、労働者に運ばせます。しかし、この時の労働者は、自営業者として扱われています。宅配業者は、主要な仕事をも「外注化」しています。
こうした新しい働き方は、従来の労働法で規制することが難しくなっています。当然、これは労働条件の低下を招きます。
正社員クラブと揶揄されてきた労働組合
非正規労働者の割合は増えてきましたが、なかなか労働組合に結集させることができませんでした。それに伴い、正社員だけが加入できる御用組合、正社員クラブと揶揄されることもあります。
会社ごとに作られる、労働組合には、どうしても、こうした傾向が生まれてきます。
労働組合は、これから変わる必要があります。
外向きに変化
これまで労働組合は、社内の組合員の労働条件をどうするかに集中しがちでした。
そんな中、新型コロナウイルス感染症の広がりは、労働組合から遠い存在の人たちに矛盾を押しつけました。
労働組合はなぜ存在するのか、皮肉ではありますが、その原点を振り返ることとなりました。
さまざまな労働組合がインターネット上で労働相談を受け付けたり、エッセンシャルワーカーの声をマスメディアを通じて広げたり、仕事を失った人の生活を支えるための制度を紹介したりしています。
自分だけが苦しまなくていい
旅館に勤めていた人が、お客が来ないから辞めてくれと言われ、自らから辞めた人がいます。
働いていれば、お客が来ないことはよくわかります。社長が辛い立場にいることもわかります。ですが、なぜ自分だけが苦しむのでしょう。
そういうときのために雇用調整助成金という制度があります。なぜその制度を使わないのでしょう。労働組合があれば、その事態を避けることができたはずです。
泣き寝入りしなくていい
労働者は、使用者に対して弱い立場です。そのバランスを保つために、労働組合は必要です。
しかし、先に述べたように、労働組合に少なからず悪いイメージがあったことも確かです。
いま、労働組合は外向きに変化しようとしています。そうした労働組合を見つけやすくなっています。
労働組合は、困っている誰かを助けてくれるという存在ではありません。労働組合は、私たちが運営するものです。もちろん、いまある労働組合に加入してもいいし、私たち自身の手で作ってもいいものです。
労働組合を運営すれば、労働のことで泣き寝入りする必要はありません。
一人ではできないことも、みんなでならできることはあります。自分の苦しいことを解決すると同時に、他の人の問題解決を手助けをすることができます。
1度しかない人生です。
後悔しない人生を送ってみませんか。
労働組合って遠い存在?労働のことで泣き寝入りしない
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