たまになのか、たくさんなのかわかりませんが、あるんです。
上司のことを社内組合に相談したんですが、そうしたら翌日には上司の下にその話が入っていたんです。
動きが速すぎ
どのように伝わったのかは置いておきたいと思いますが、こちらに相談もしていて、なおかつ翌日に上司に伝わっていたという話から推察するに、社内労組はあなたの納得のいく前に話を進めてしまっています。
これはよくない傾向です。
なぜなら、労働組合というものは、基本的に一人ひとりの意見を大切にして、その行動を通じて経験をしながら、より強固にしていくものだから。
役員や専従職員が勝手にやってしまうのは、「おまかせ労働組合」です。一人ひとりの労働組合員が育たないので、本来なら困ったことになるはずです。
悪い伝わり方をしたなら御用組合
とはいえ、あなたにとって上司が良い方向に替わってくれたのなら、まだいいことにしましょう。
相談した翌日には、上司が良い方向になってくれて、仕事が進めやすくなったのですから。
でも、私たちに相談がきたということは、おそらく違うのでしょう。変化なし、あるいは、悪い方向へ変わったのどちらかではないでしょうか。この場合、その社内労組は、「御用組合」です。
御用組合とは
御用組合とは、英語では、Yellow dog(黄色い犬)などと呼ばれます。使用者が実権を握っている労働組合、使用者の意のままになる労働組合、組合幹部が買収されたりして運用されている労働組合を指します。「第二人事部」などと揶揄されます
組合役員が、職制と似たような構成を取っていたり、組合役員が会社役員に出世するコースができていたり、労働者が騒ぎ出す前に労組が突然仲裁に入って条件提示を会社の代わりにしてみたり、そんな特徴があるので、自然とわかると思います。ちょっと先に会社に入った人から聞き出してもいいでしょう。
この御用組合は、会社の利益第一で考えます。会社の不利益が大きくなる前に、労働者をなだめるとか、労働者を学習させず、不団結のままユニオンショップ協定で囲い込みするとか、そう考えると、御用組合の動きは単純です。
御用組合を手を切りたいなら
御用組合と手を切る方法があります。組合費を何に使われているかわからないのは、本当に気持ち悪いですからね。
たいがい、ユニオンショップ協定が結ばれていますので、どこかの労働組合に加入すればOKです。つまり、御用組合から脱退と同時に、別の労働組合を作るか、加入すればいいんです。
まず、御用組合が加入しているナショナルセンターを調べてください。ナショナルセンターというのは全国組織です。 調べるのにちょっと手間がかかるかもしれませんが、組合のニュースレターなどを読むと、なんとなくその傾向はわかるはずです。
その後、そのナショナルセンターとは異なるところに所属していて、お住まいの地域にある労働組合に相談してみてください。そうすれば安心です。それはその労働組合のホームページのリンク先などを見ると、何となくわかるでしょう。
なお、そうした条件に合致する労働組合は、おそらく複数あります。にいがた青年ユニオンもその一つですが、どれがいいかはわかりません。労働組合は、労働組合員が主権者として主体的に運用するものです。あなた自身が中心的に活動していくつもりで当たってみてください。
上司のことを労働組合に相談したら筒抜けだった
それが御用組合
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