今年度の最低賃金が28円引き上げて、全国過重平均930円とする目安が示されています。今後、10月の発効に向けて、各都道府県で協議されます。
コロナ禍での賃上げについて、一部経営者団体からは反対の声が出ていることも事実ですが、そのため、業務改善助成金が8月から使いやすくなります。
最低賃金近傍で働いている労働者がいる会社では、この業務改善助成金を活用して、賃上げするよう交渉してみてはどうでしょうか。
業務改善助成金の改善
業務改善助成金は、生産性を向上させ、事業場内で最も低い賃金の引き上げを図る中小企業向けの助成金です。
つまり、事業場内最低賃金を一定額引き上げ、そして、設備投資を行った場合、その費用を一部助成します。
もともと、使い勝手が悪く評判の悪かった業務改善助成金ですが、若干、改善されました。
- 対象人数を「10人以上」の枠を増設しました。助成上限額は、600万円に拡大します。
- 設備投資の範囲は、乗車定数11人以上の自動車及び貨物自動車やパソコン、スマホ、タブレット等の端末及び周辺機器(新規)が対象に加わります。
- 「45円コース」が増設されれ、賃金引き上げ額の選択肢が増えます。
- 同一年度内に複数回申請が可能になります。
賃上げ交渉しよう
使いやすくなったとは言え、まだまだ知られていない助成金です。積極的に使用者に知らせて、賃上げにつなげましょう。
ポイントは、労働時間を短縮する、生産性を向上するための設備を購入するといった生産性の向上がキーワードになります。もちろん、首切りに繋がらないようにしなくてはなりません。
なお、この業務改善助成金は、予算の範囲で行われます。早めに申請できるように労使で協力してください。
業務改善助成金の利用を促して賃上げ交渉しよう
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