キャリコネニュースに、こんな投稿があったそうです。
さらに社長の横暴な振る舞いは続き、「全てが時間内で終わっても、『社長のご飯を作れ』と命令し、『これは業務ではないので残業は付かない』と酒を飲み、笑いながらしゃべった」という。女性は「その瞬間ブラック企業を確信」した。
「社長のご飯を作れ」と命令 「これは業務ではないので残業は付かない」と豪語するブラック経営者
労働者は支配されない
社長と労働者は、対等であるべき関係です。しかし、労働者は仕事がなくなれば生活が崩れます。そのため、労働者は弱い立場に置かれます。
その延長線上に、労働者が使用者に支配されるようなことが起きます。特に、会社の中で技能を習得するために働く労働者は、そうなりやすく、長時間労働を強いられる、サービス残業をさせられる、パワハラやセクハラに我慢させられるといったことが生じます。
みなさんの感じる違和感は、キャリコネに投稿した方の場合、残業手当が付かないかどうかというより、社長の私用にまで利用されることにあるでしょう。
ちなみに、労働基準法の条文の中に、このようなものがあります。
(徒弟の弊害排除)
労働基準法
第六十九条 使用者は、徒弟、見習、養成工その他名称の如何を問わず、技能の習得を目的とする者であることを理由として、労働者を酷使してはならない。
② 使用者は、技能の習得を目的とする労働者を家事その他技能の習得に関係のない作業に従事させてはならない。
私たち労働者は、使用者に支配されているわけではありません。あくまでも対等平等の立場です。いくら技能習得のためといっても、我慢しないでください。あなたが我慢すれば、同じ職場ではたらく人やこれから入社してくる若手の人が苦しむことになります。
「社長のご飯を作れ」の命令を聞く必要はない
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