新潟市でもICT支援員は業務委託

新潟県長岡市の小中学校で、ICTを活用した教育活動の支援を行う「ICTサポーター」は、雇用主であるベネッセコーポレーションに団体交渉を申し入れています。また、教育活動に組み込まれて働いているため、長岡市教育委員会にも同じく交渉申し入れをしました。

ICTサポーターが、授業や校務のアシスタント業務を行っているため、違法な偽装請負だと考えられます。

教職員組合と意見交換を進めていますが、新潟市でも業務委託でICT支援員が配置されていることがわかりました。

新潟市ICT支援員も偽装請負か

新潟市教育委員会は、GIGAスクール構想の実現に向けて、ICT支援員の配置を進めています。今年度は、「株式会社ウイネット」(新潟市中央区)に業務委託しています。

業務内容の中には、「日常の授業におけるICTの準備や児童生徒に寄り添った操作の支援等」が含まれています。ICT機器の操作について、児童生徒に寄り添った操作を行うためには、そこに教職員がいて、その補佐をする形になります。

請負は、新潟市教委がウイネットに対して発注し、ウイネットがICT支援員に指揮命令する必要があります。教職員が明示的でなくても、ICT支援員を指揮命令することは許されません。

ICT支援員の賃金は、求人内容によれば時給900円から。やはり、低賃金で働かされています。

新潟市内の学校ではたらく教員は、「学校がデジタル化で忙しくなった。ICTサポーターがそこにいれば、あれをしてほしい、これをしてほしいとなるのは当然のこと」「ICTサポーターは、どんな仕事ができて、そうでないのか、私たちのところには連絡はない」と言います。

ICTサポーターは、学歴や資格不問で募集されています。特別な人を集める必要はありません。教育活動を円滑に進めるためには、教育委員会が直接に求人して、雇い入れれば、それですむことです。

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