新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて、労働者の雇用を維持するための「雇用調整助成金」は特例措置が採られていました。
雇用調整助成金は、労働者を休業させた際に、その休業手当の一部を助成するための制度です。通常の場合、中小企業では、対象労働者一人あたり8265円を上限として休業手当の3分の2が助成されています。新型コロナ特例では、13500円を上限として10分の9(ただし、最大15000円を上限として全額とする地域や業界もある)でした。
2022年1月以降、この原則的な措置が縮小されていきます。
経済界には、成長分野へ労働力を移動させたいという思惑があります。
これは、まず労働者を解雇することによって成り立つ議論ですが、解雇された労働者が労働市場に増えれば、それだけ不安定で低賃金の働き方が増えます。特に、派遣会社にとっては絶好の機会となるでしょう。失業時の生活補償が不十分な中で行う議論ではありません。
財政制度等審議会のメンバーを見れば、かなり偏っていることがわかります。私たちの生活よりも、企業の論理を優先させる構成ではないでしょうか。
新型コロナウィルス感染症の第5波を過ぎましたが、新たに出てきた変異株は今後どうなるかわかりません。もし、解雇されたり労働時間が減らされたりした場合は、労働組合に相談しましょう。生活費の貸付制度などはありますが、それはあくまで貸付です。働くことが一番のセーフティーネットです。
いよいよ縮小予定の雇用調整助成金
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