理由をでっちあげられて解雇された

こんなご相談です。

仕事をさぼっている、ミスが多いなど身に覚えのないことを理由にして、解雇を告げられました。どうしたらいいでしょうか。

解雇に同意せず、争う姿勢を明確に

突然、解雇と言われると動揺してしまいます。それと同時に、あきらめも生じます。解雇と言われた職場に居続けると考えると、将来が不安になります。もし職場を失ったらどうしようという考えもよぎります。

一番の悪手は、その場で解雇に同意してしまうことです。もちろん、自ら辞めるということもやめてください。

どんな結果が生まれるかはわかりませんが、こちらの選択肢を増やすためには、解雇に同意せず、そのことについて争う姿勢を明確にすることです（争った上で、やっぱり諦めてもいいんです）。

どうしても考えがまとまらなくても、少なくても、その場で安易に返事してはなりません。家に帰って考えます、大事なことなので、よく考えますと言いましょう。

解雇理由を文書にさせる

解雇理由は、口頭でなく文書にさせましょう。就業規則のどれにあたるのかも明確にさせましょう。解雇理由証明書を請求されると、会社側はすみやかに渡さなければなりません。

その文書を持って相談に行きましょう。

できる限り急いで労働組合に相談しよう

解雇理由がでっちあげられているような件は、労働組合に相談しましょう。労働組合と言っても、会社ごとにあるとは限りません。その場合は、近くの地域にある労働組合（ユニオン）に相談しましょう。

職場から追い出される前に、早めに動きましょう。弁護士の法律相談の道も考えられますが、やはり時間がかかります。

労働組合に加入して、団体交渉を申し入れましょう。団体交渉なら、会社側は話し合いを拒否することはできません。

交渉は、解雇理由となった事実の確認を中心に進めることになります。

ここからは時間との勝負です。

あなた以外にも同じように解雇されてきた人たちがいます。そして、これからもいるでしょう。ですが、ここであなたが踏ん張れば、そうした不幸になる人を減らすことになります。

あなたの行動はきっと誰かのためになります。諦めずにたたかいましょう。