職場のトラブルを解決したいと思うとき、労働基準監督署を思いつく人が多いのではないでしょうか。
実は、労働基準監督署は、警察署です。労働基準法のような法律を担当して取り締まるのですが、やることは警察と同じです。みなさんは、その警察のような働きを期待しているでしょうか。おそらくノーです。
行政が「個別紛争あっせん制度」という労使紛争を個別に解決するために、テーブルを用意することがあります。そのための席につくか、話し合いの結論を得たいと思うかは、当事者に委ねられます。その話し合いが成り立つでしょうか。これは五分五分です。
どうしたら幸せか
職場でトラブルに出会うと、不安や戸惑いが最初にきます。これが怒りに変わると、そのトラブルを解決したいと思うようになります。言葉は悪いですが、職場のあらを探すようになります。
いろいろな問題が見つかったとして、それが労働基準法のような法律に違反するか、ほとんどの人はわかりません。それに、違反するとしても労働基準監督署がどのように指導する案件かもわかりません。
「労働基準監督署信仰」のようなものがあるのですが、それだけにうまくいかないとがっかりします。
では、どうしたらいいのでしょうか。
最初に戻ってください。怒りを持ったのは、自分の尊厳を踏みにじられたからです。同じ人間なのに、労働者だというだけで下に見られたということが根本にあります。
これを解決しない限り、問題は解決しませんし、いますぐなんとかなっても、人生の中で解決したことにならないというのが私たちの経験です。
本当に解決するためには、これに取り組む必要があります。
2つの方法があります。
一つは、裁判に訴えることです。ただし、何をどう訴えればいいのかは、弁護士と相談してください。それに必要な金銭もいります。これも考えてください。
時間と費用はかかりますが、相手の言い分と自分の言い分を法廷でがっつりぶつけ合うことができるので、生き方に反しない解決が期待できます。
もう一つは、労働組合でみんなと一緒にたたかうことです。他の人たちに理解をしてもらって、協力してもらうことは、多くの人をとりまとめることですから、大変なことです。一人で考えたことだけで物事は進みません。言い換えれば、ワンマンではいきませんし、リーダー的な要素も必要です。
労働組合は、団体交渉の席で、相手側と自分の意見をぶつけることができます。しかも、自分の意見はあらかじめみんなの意見を取り入れているので、世間の目で見て、より説得力があります。
当たり前のことですが、この国は、独裁的な国でなく、民主的な国です。自分の主張が正しいかどうかは、多くの人の共感を得られるかどうかです。それは、職場のトラブルでも同じです。
自らの主張がみんなに受け入れられてトラブルが解決すると、幸せになります。みんなから認められるのですから、打ちひしがれていた心が晴れ上がることを経験するでしょう。
解決にもいろいろありますが、トラブルの人生を解決するためには、そうした経験が必要です。
ひとりでやるか、みんなでやるか
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