時折舞い込む相談です。
いま、ある労働組合に相談して、解決するために加入して事に当たっています。しかし、どうにも先が不安で、心配です。他の労働組合として意見を聞きたいですが、どうですか。
勝つ理由は相手にあり負ける理由は自分にある
まず、基本的なことを押さえておきましょう。
それは、「勝つ理由は相手にあり、負ける理由は自分にある」ということです。
会社に対抗して、いろいろなことに取り組むのですが、それに対して勝利を収める場合は、相手である会社が違法なことをしていた、きちんとした対処をしなかったというように、相手に理由がある場合です。一方、負ける理由は、自分が一生懸命取り組まなかった、団結力が小さかった、適切なときに適切な対応を取らなかったというように、自分に理由がある場合です。
特に、その際、個人の力を集合させて、組織の力でたたかうことが必要ですが、このスタートラインは、自分がどういう状態だったかによります。
自分が誰かの言うなりに動いていたのなら、それは、間違った方向へ行く可能性があります。もちろん、自分の都合だけ言っていれば、それも間違った方向へ行きます。
結果はそれほど変わらない
弁護士の場合、常に労働側に立って解決に当たる人がいます。もちろん、逆に、常に使用者側に立って解決に当たる人もいます。それから、労働事件についてはそれほど扱わない人もいます。
これは慣れの問題もありますが、労働事件を相談するなら、労働側に立っている弁護士であれば、それほど差はないと思います。今回は、労働組合ですから、もちろん、それほど差はないでしょう。もちろん、労働組合によって、ストライキに積極的だとか、労働委員会を活用するとか、傾向はあります。
しかし、どのような方法を採っても、大事なことは、自分の姿勢や行動、それから生じる団結の力ですから、得られる結果は、それほど変わらないのです。
過程は考えることが大事
取り組み始めてから、一定の結果が生まれるまでの道すじを考えてください。大事なことは、そのことを人任せにしないということです。
「労働組合という自分の外にある組織に解決を頼んだ」というふうに思っていたら、まずそれを改めましょう。
「自分が労働組合の一員として解決をしていく」という姿勢が必要です。
聞いてみる
その上で、周りの人に、いま何が起きているか聞いてみましょう。そうすれば、自分の思った道すじと異なるかもしれませんが、解決に向けて取り組まれていることはわかるでしょう。
このとき、いくつも別の労働組合に尋ねたとしても、それぞれに持っている情報が完全に伝わることがありません。おそらく、同じ答えは返ってこないはずです。そのことに惑わされないほうがいいでしょう。
労働組合に相談したけどそれでよかったか心配
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