「これはパワハラでしょうか。」
私たちは、メールやLINEで相談を受け付けています。そこにに寄せられる相談によくある文面です。
結論からいうと、私たちに相談するぐらいの段階になっていたら、それはほぼ間違いなくパワーハラスメントでしょう。
パワーハラスメントには、大きく分けると2つのケースがあるように感じます。
まず、ひとつは、業務とはまったく無関係で、どんな人間関係でもそれは許されないような言動です。
なぐる、蹴る、叩くといった行為は、業務上であってもなくても許される行動ではありません。
大声で怒鳴る、「このバカヤロウ」などと呼ぶことも業務に不必要です。
ただ、自分の胸に手を当てて考えた時、喧嘩した相手に対しても絶対そんな言動がなかったかと問われれば、そういうこともあったなと反省します。
しかし、そうした言動が組織的に行われる、継続的に行われるとなれば話は違います。そのようないじめは許されません。
もう一つは、業務上の指導の延長線で、度を超えた言動です。
寝坊して遅刻した際、上司が部下に注意することは当然業務です。しかし、その注意が1時間にもわたり、周りの従業員の見ている前で行われていれば、それは度を越えています。
パワハラは職場だけに限りません。職場の延長にある懇親会の場も含むことがあります。アルコールが入るとタガのはずれてしまう人もいますが、気持ちよく過ごせるようにしましょう。
パワハラを受けた時はどうしたらいいでしょうか。
まず、メモを残しておきましょう。仕事が終わって帰宅してから日記を付けてもいいでしょうし、あまりにも酷い言動になってきたら、身を守るために録音してもいいでしょう。スマートフォンの録音機能が便利です。
次に、上司や社内のパワハラ相談窓口に相談しましょう。相談する相手がたやすく短時間で理解できるように話をまとめましょう。どうしても感情的になるはずです。長く話したくもなるでしょう。ですが、それを抑えて、事実をありのまま伝えるだけにしましょう。
行政機関ということなら、労働基準監督署で相談してみてもいいでしょう。
また、労働組合に相談しましょう。労働組合は、会社にあるばかりではありません。たとえば私たちレインボーユニオンは、どの会社に勤めていても、失業中であっても、社内に労働組合があっても加入できる労働組合です。
パワハラを受けていると不眠や食欲不振といった症状からはじまり、精神疾患になることもあります。それは労災ですが、その認定を争う前に、そうならない方が良いことは間違いありません。なにかアクションを起こすかどうかはともかく、まずは相談してみてください。
これパワハラですか?
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