こんなご相談です。
試用期間中ですが、「社風に合わないから」という理由で突然解雇と言われて、どうしたらいいかわかりません。
試用期間中でも解雇は解雇
試用期間というと、簡単に解雇できると思い込んでいる使用者が少なからずいます。
試用期間というは、雇い入れ時点ではわからなかったことが明らかになったときに、仕事上差し支えるようなことがあるなら、解雇することがあるというような限定的なものです。
たとえば、自動車免許を取得できるはずだったのに、いつまでも取得できなかったとか、寝坊を繰り返して遅刻、無断欠席を繰り返すといった場合です。
こうしたこと以外は、通常の解雇の基準と同じです。
つまり、客観的に合理的な理由がなく、社会通念上相当の理由がないのなら、解雇は無効です。
「社風に合わない」などという理由は、理由になりません。
ではどうするか
解雇と言ってきた会社ですが、どうするか考えてみましょう。
泣き寝入りするパターンもありますが、そういう人はこの記事を読んでいないと思いますので除外します。
それから、ただ単に怒りがこみ上げてしょうがないから、むしゃくしゃする気持ちを何とかしたいというのも、ちょっと違うかもしれません。ただ、発端として、怒りを覚えることは大切なことです。それを昇華させるのではなく、行動に移すようにしてあげるといいでしょう。
行動するに当たって、大事なことがあります。
それは「解雇は無効だ」という大前提に立つことです。いろいろな解決策はありますが、いまはそう信じてください。
というのも、「解雇は認めるけれど、誤ってほしい」「解雇は認めるけど金銭和解したい」という立ち位置に立つと、交渉するときにどうしても弱くなるからです。
「解雇は無効」という立場に立ったら、およそ2つの方法があります。
一つは弁護士に依頼して代理人としてお願いする方法です。
当初は、内容証明郵便を出すなりして、解雇無効の交渉をするかもしれませんし、時間が経てば、裁判という話も出てくるでしょう。
代理人は代理人であって、本人はあなたです。あなたがどうしたいかきちんと決めましょう。
ときおり、「弁護士が悪かった」と言う人がいますが、そういうことは、まずありません。あくまでも自分と会社の争いです。会社側の動きが速く対処してしまうこともありますので、できるだけ自分が早く動くようにしましょう。
もう一つは、労働組合に加入して交渉する方法です。
労働組合が会社にあってもなくても、たとえばにいがた青年ユニオンには加入できます。そうした労働組合に加入して、会社と団体交渉を行います。
会社は団体交渉を拒否できませんから、あなたと使用者が直接に話をすることができます。代理人を介する場合と異なるのは、この点です。
まず自分から
解雇と言われると、試用期間かそうでないかに関わらず、頭が真っ白になって普通です。
そういうときに限って、「退職願を書け」「その方が就職に有利だ」と言われて書いてしまうということがおきます。
泣き寝入りすると、次も泣き寝入りしかねません。次も同じことが起きないという保証はありません。
あきらめずに行動してください。
試用期間中に解雇されたらどうしたら
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