国民健康保険税が高すぎて病院に行けません

学校を卒業して、すぐ就職すると、会社で社会保険に入って、それが当たり前だと思うようになります。失業して、ほったらかしてしまうと「あれ、保険証がないけど」と驚くことになります。

国民健康保険について、ちょっと学んでおきましょう。

だれもが健康保険に入る仕組み

病気になったときにお金がたくさんかかるということになると、病院に行けなくなります。また、民間保険会社に頼ろうとすると、病気になりやすい人は加入を拒否されます。これでは、本末転倒です。

そこで、だれもが健康保険に加入する仕組みとなっています。会社勤めしていれば、協会けんぽなどの社会保険に加入します。

給与明細を見ると、けっこうな金額を控除されています。所得に比例して、みんなで支え合っているわけです。また、扶養家族にも健康保険証が渡されます。家族ともども安心です。

そうした健康保険に入らない自営業者や無職の人、非正規労働者の一部は、国民健康保険に加入しなくてはなりません。この金額が非常に高額となります。

国保税が高い！

具体例を挙げた方がいいでしょう。

これは、にいがた青年ユニオンの事務所のある新潟県新発田市が作成したものです。

世帯主６３歳と妻６１歳、子３５歳の３人世帯が想定されています。所得は、世帯主が１００万円、子が１３０万円と合計で２３０万円です。かなり家計が苦しそうです。

そこから、どうやって計算するかは、表になっているので、ゆっくり追いかけてみてください。

「確定保険税額」は、なんと３１万４千円。１ヶ月分の生活費はかるく飛んでしまっています。

保険税を払って病院に行けなくなるか、保険税を納めずに保険証を取り上げられるのか、そんな酷い話になりそうです。

一因として、均等割と平等割というものがあります。会社の健康保険料は、所得に比例するだけですが、国民健康保険税は、一人あたり、一世帯あたりというものが入ってきます。例で言えば、所得のない妻も保険税を払わされていますので、これは不平等です。

国保税が払えないときはどうしたら

国保税すら払えないぐらいになっているときは、他の支払いも滞納しているのではないでしょうか。

一般のカードローンなどは、債務整理をすればいいのですが、税金と保険税に関しては、そうはいきません。すぐに役所へ行って、今後のことを相談しましょう。

どうしても生活が立ちゆかないときは、生活保護制度を利用を考えてください。