活動スタンス
レインボーユニオンは、仕事、くらし、そして、私たちの尊厳すべてを守るために運営する労働組合です。そして、にいがた青年ユニオンは、レインボーユニオンの新潟県支部です。
にいがた青年ユニオンに加入できるのは、若者だけに限る?
いいえ。労働者なら、年齢にかかわらず、にいがた青年ユニオンに加入できました。それは、レインボーユニオンになったいまでも変わりません。
「青年ユニオン」といっても、にいがた青年ユニオンでは、「若者のセンスを活かす」という意味で使っています。
- 若年労働者の問題は、いずれ社会全体に広がります。
- 労働運動で中心になっていない若者の感性を、この分野に活かし、将来のために備えます。
- 新しい考え方で、労働組合を運営します。
これまで労働運動に関わってこなかった、あなたの新鮮な感性を発揮することを望んでいます。逆に言えば、あなたが何かしたいと考えて、実際に動く必要があります。勝手に誰かがやってくれるということはありません。つまり、納得して、事が進むということになります。
また、何をするか、どんなふうをするかは常に見直しされています。なんとなくいつもと同じ、昨年と同じということはありません。そのためには、あなたの知恵を必要としています。
会社のあり方や社会の制度をよりよくするために行動します
レインボーユニオンは、組合員の生活や仕事の不安を共有し、人としての尊厳を守り、都会でも地方でも経済的にも文化的にも豊かな生活を送れることを全力で応援します。不当な解雇、有給休暇の取得妨害、社会保険の未加入、未払い残業は、誰がなんと言おうと違法です。私たちがいくら我慢強いと言っても、そういうことは許されません。セクシャルハラスメントやパワーハラスメントのような個人を侵害する行為も許されません。しかし、一人でそれに立ち向かう決断は困難です。方法は手軽にありません。レインボーユニオンは、ただ愚痴を言うのではなく、労働組合として悩みを解消するために会社と交渉したり、法令を変えるために実際に行動します。
レインボーユニオンは、会社で嫌な目に遭ったり、生活が大変だったりした当事者が運営しています。みんなが普通に生活し、普通に働いています。当事者が当事者のために運営しているからこそ、レインボーユニオンは、みんなができることをやり、助け合って、時代を先取りしながら行動します。
トラブルに巻き込まれる前に予防しよう
あなたのトラブルは、あなただけのものではありません。誰もが出会う可能性のあるトラブルです。したがって、レインボーユニオンは、それを予防したいと考えています。ですから、どの会社に勤めていても、アルバイトや派遣といった働き方にかかわらず、どんな働き方の人も、どの年代の人も、新潟県内外どこに住んでいても加入することができます。もし、別の労働組合に加入していたとしても、かまいません。あなたの問題は、あなたの会社内だけでなく、世の中すべての労働者の問題です。お気軽にお越しください。
労働組合員であることに誇りが持てる
労働組合に入ったら、会社経営者からいじめられるのではないかと心配するかもしれません。しかし、事実は逆です。労働組合に入っているからこそ、いじめから守られます。会社が違法なことをしていないから何も言えないと思うかもしれません。しかし、労働組合は行政機関ではないので、団体交渉によって労働条件を改善させていくことができます。レインボーユニオンは、社長や上司に仕返ししたいのではありません。これから先のことを共に幸せになれる方法を考えたいのです。
ほんのちょっとの努力
私たちは、いろいろな不平や不満を持っています。怒りを持ちながら失望もします。たいがいは家族や友人に愚痴を言い、ストレスを発散させています。不平や不満と向き合うのではなく、忘れるように努力します。
しかし、レインボーユニオンでは、何かに困っていたら、その困らせている原因を突き止めて、取り除くようにします。マイナスの出来事をプラスの方向へ変えようとします。その第一歩は、あなたが何かに困っている、何かをしたいと思ったら、そのことを周囲の人に話してみることです。話すことに自信がないというのなら、こんなことに気をつけてみましょう。
- 私の利益にもなるけれど、あなたの利益にもなると示しましょう。
- そのために必要な努力は、具体的にこれぐらいと示しましょう。
- さらに、得られる利益を大きくして、必要な努力を小さくするためには、参加してくれる人が増えた方が有利であることを示しましょう。
まったく何もせず、メリットだけ享受したいというずるがしこい人は、レインボーユニオンにはふさわしくありません。ほんのちょっとの努力ができるあなたなら、私たちは大歓迎です。
あなたもぜひ、レインボーユニオンに加入してください。
加入するには
労働組合とは
労働組合とは、賃金や労働時間、働き方などの労働条件の維持改善を主たる目的とする労働者の団体です。
労働組合のことをイギリスではTrade Union といいますが、これは労働力の値段、すなわち労働条件を有利に取引(Trade)するための労働者の団体(Union)という意味です。つまり、労働組合は、事業主にとって労働力の取引団体です。物品を仕入れたりする他の業者と値段交渉するように、労働者との値段交渉をしていると考えてみてください。
労働組合の歴史
歴史的に見れば、産業革命が始まった当時、1日14時間労働はざらでした。炭鉱内の細い通路を動くには体が小さい方がいいと、女性や子どもが働かされました。そのため、イギリスの労働者たちの住む地区の平均寿命が30歳代になっていたという記録が残されています。
このような中で、いのちと生活を守るたたかいの団体「労働組合」は誕生しました。労働組合が誕生した当時、世界中で労働組合の結成は非合法でした。しかし、第一次世界大戦を経験し、労働者の生活が不安定では社会が不安定になることから、国際連盟と同時に、国際労働機関(ILO)が誕生します。今でも、ILOは労働者代表も参加し、国際的な労働の基準の制定を進めています。
いまの世界では、1日8時間労働が当然になっていますが、これも昔からのルールではなく、労働組合の先輩たちがたたかい求めてきた結果です。
1919年第1回ILO総会で採択された1号条約が8時間労働制です。日本に対しては特殊国条項を定めたにもかかわらず、日本政府は未だに批准していません。
工業的企業に於ける労働時間を1日8時間かつ1週48時間に制限する条約
(日本は未批准、仮訳)
第二条 同一の家に属する者のみを使用する企業を除くの外、一切の公私の工業的企業又は其の各分科に於て使用せらるる者の労働時間は、一日八時間且一週四十八時間を超ゆることを得ず。
(以下略)
第九条 本条約の日本国に対する適用に付ては、左の変更及条件を加へらるべし。
(b) 一切の公私の工業的企業又は其の各分科に於ける十五歳以上の者の実際労働時間は、一週五十七時間を超ゆることを得ず。但し、生糸工業に於ては其の制限を一週六十時間と為すことを得。
労働組合のかたち
労働組合は、どこにあるでしょうか。ニュースで「春闘」などと検索すると出てくる労働組合は、たいていが大企業の会社の中にあります。しかし、世界的に見ると、このような日本の労働組合の形態は、きわめてまれです。海外に行くと、そのような労働組合は「yellow dog」(会社の犬)と言われます。
もちろん、そのような形態の労働組合だから、すべてダメだというわけではありません。しかし、今の日本では「内定切り」などといって、入社直前に採用を取り消すなどということが起きます。これには会社の中の労働組合は対抗できません。また、会社すべてに労働組合があるわけではないので、この場合も困ったことが生じます。派遣労働者の場合は、実際に働いている会社の労働組合に加入できなかったりもします。
会社から、「雇用か賃上げか」と選択を迫られたとき、企業内組合は、非正規労働者を切り捨て、賃上げをせず、正社員の雇用だけ守ろうとする傾向が生じます。これは、すべての労働者の団結を阻むこととなり、すべての労働者のための労働組合とは呼べません。
世界的には、労働組合は業種や職種・職域ごとに作られています。そして、それに対応する経営団体と交渉するので、ある業界に勤めていれば、会社の大小にかかわらず賃金が決定されます。つまり、賃金の額が仕事の責任に応じて決まるのです。元請けだから賃金が高い、下請けだから賃金が安いという日本のあり方が非常識です。
しかし、今の日本では、いきなりその状態にはなりません。そこで、レインボーユニオンは、会社の枠に縛られない、誰でも加入できる労働組合として運営しています。
レインボーユニオンと労働基準監督署
職場で困ったことがあったら、労働基準監督署に相談しようと思う人が多いかもしれません。しかし、労働基準監督署は「労働基準法の警察」であって、相談する機関ではありません。たとえば、「あなたの成績が悪いから」といわれて解雇されるケースは、解雇予告手当の支払いに関して取り扱ってくれることはありますが、解雇そのものが不当な扱いだとしても、労働基準監督署は解雇を取りやめるように会社に指導することはありません。あなた一人で解決するつもりなら、最終的には裁判所を通じて訴えるしか手段がないのです。
さらに、「警察」ですから、過去の出来事に対して指導したり、処罰したりします。当然、将来のことまで保証しません。
労働基準監督署は、あくまで「警察」ですから、警察を動かすために必要な知恵は、レインボーユニオンにあります。
レインボーユニオンと企業
レインボーユニオンの組合員が会社にいるとなったとき、会社も労働者も不慣れや戸惑いがあって、多少ギクシャクすることがあるかもしれません。しかし、お互いに話し合いを繰り返す中で、理解を深め、しばらくすれば安定的な人間関係に落ち着きます。そうなれば、レインボーユニオンは経営改善のために現場からの意見を伝えたり、現場の不平や不満を伝えることで従業員のやる気を引き出すための情報提供を行うのですから、会社にとってメリットになります。
「労働組合は会社をつぶす」という誤解があります。ですが、労働組合によって会社がつぶれたことはありません。逆に、世界中のどこを見渡しても、大手企業のほとんどに労働組合がありますが、労働組合が会社にとっても労働者にとっても社会全体にとってもよい影響を与えることを証明しています。
「労働組合に加入すると、会社からいじめられる」という誤解もあります。会社に対して無理難題を押しつけるような態度を取れば、反発を招くかもしれません。しかし、レインボーユニオンは、真実と道理を重んじて、誠実な交渉を繰り返します。つまり、レインボーユニオンは「双方とも誠実に交渉する」を最も重視します。したがって、組合員であるあなたが会社から一目置かれることはあっても、いじめられることはありませんし、会社がいじめることに道理はありません。
事実、レインボー年ユニオンの組合員が現場労働者の不満を伝え、会社側がそれに対して誠意を持って応えて現場を改善したため、労働者の定着率がアップして、全体として作業の熟練度が上がったためミスが減り、経営が改善された会社もあります。
ぜひ、あなたの労働基本権(労働三権)を活用して、働きやすい環境を作り出しましょう。
労働三権の活用事例を見る
おかしいと言える!
「明日から仕事、来なくていいよ。」
もしそう言われたら、どうしますか。仕事にやりがいを感じていたのに、自己否定された感じがして、落ち込みます。でも、けっきょく何も出来なくて、泣き寝入り…。
そうやって泣き寝入りしてしまったことが、その後の人生にマイナスになることがよくあります。なかには、精神的な病気になり、死にたい、消えたいと悩む人も。
でも、レインボーユニオンに入って一緒に行動すれば、異なる結果が生まれます。まず、会社と対等な立場でものが言えるようになります。仲間とともに企業側の代表者に向かい合ってテーブルにつくのです。これを団体交渉といいます。いままでは、上司と部下の話し合いでしたが、団体交渉は異なります。一方的に泣き寝入りする必要はありません。
一方、すべてがすべて自分の望むような結果になるとは限りません。時には我慢しなくてはならないこともあるでしょう。なぜなら、経営者や上司にもそれなりの理由や都合があるかもしれないからです。団体交渉では、経営者と互いに誠意をもって話し合いを行い、結論を導いていきます。そうやって自分の手で納得できる結論を得ることで、その後の人生にとってプラスになります。
今の気持ちと解決の方法
レインボーユニオンは、労働組合です。会社との対等な立場で話し合いを行うことによって、労使ともよりよくすることを目的とします。ご相談に訪れる方の中には、会社の足を引っ張ろうとか、自分は何もせずに得しようと思う方もいます。しかし、最終的にそのような方法は採りません。そのように考えるようになった原因は取り除くよう相談しますが、労使ともよりよくなる方法を提案します。
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貧困をなくしたい
今の日本には、労働基準法の最低基準すら守られていない会社がたくさんあります。
サービス残業、残業代の未払い、有休の行使妨害、これらはまさしく賃金泥棒です。しかし、悪いことを悪いと告発することすらできず、「仕事が遅い」「おまえの能力が低い」「辞めろ」「ばか」「死ね」などと人権無視の言葉が上司からあびせかけられます。このようなことは、パワーハラスメントとして認識されつつありますが、生活のために我慢し、上司から言われ続け、同僚からも見放されるごとに、「自分のほうがおかしいのだろうか」と自己責任だと洗脳されていきます。
レインボーユニオンは、最低でも労働基準法の基準を守らせ、さらに人間らしく働ける社会をめざして活動しています。
仕事のために生きるのではなく、生きるために仕事をする。
この当たり前のことを実現できるように、レインボーユニオンは、反貧困・労働生存運動にとりくんでいます。たとえ、「非正規」労働者でも、社会全体として生きていけない働かせ方を放置することの方が異常です。
たとえば、最低賃金の引き上げ、生活保護制度の改善のとりくみを行っています。
仲間がいます
近年、とりわけ若年労働者の間で、「非正規」労働者の割合が急増しています。
レインボーユニオンの仲間の多くは、パート・フリーター・派遣・請負などの、いわゆる非正規労働者です。もちろん正社員として働く仲間もいますが、その違いがあっても、低廉な賃金で働いていることに変わりありません。また、名ばかり店長のように燃え尽きるまで働かされるケースもあります。また、失業中の仲間もいますし、ブラックバイトと呼ばれる働き方の場合もあります。
企業の中には、決まり(法律など)を平気で破っている場合があります。たとえばサービス残業、有休取得の妨害、社会保険未加入、不当な解雇はその典型です。それに適応できないあなたが悪いのではありません。法を犯す企業が悪いのです。それに気づく知識が与えられないようになっている教育制度にも問題があるでしょう。大規模リストラや派遣切り、過労死、非正規労働者への差別待遇に対して反対の声を上げない一部の労働組合も同罪と言わなければなりません。
働き方や職種はさまざまですが、同じような境遇にある仲間がいます。レインボーユニオンに入って、あなたが思い描く働き方を共有しましょう。誰もが社会の役に立ちたい。誰かのためになりたいと感じているはずです。そのことを大切にします。
また、会社に対して何らかのアクションを起こさなくてもいいのです。「いつ何時、どうなるかわからないので、レインボーユニオンに入って、勉強したい」という組合員もいます。他の組合員が団体交渉を行って、たたかっている姿を見れば、きっとあなたの人生観は変わるはずです。
決して、あなたはひとりぼっちではありません。一緒に社会や労働を学びながら、未来をその手でつかみましょう。ぜひ、メールフォームからご連絡ください。
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行動すれば、必ず変わります
しかし、私たちは慈善団体ではありません。基本的に、こうしたいというあなたの要求は、周りの組合員と相談しながら、自分でアクションを起こし、実現を目指します。
にいがた青年ユニオンの結成のきっかけは、全国青年大集会でした。偽装請負を告発した人もいました。ネットカフェ難民らが、今の自分たちの境遇をみんなの前で話をしました。自分だけが苦しんでいるのではありません。みんなが苦しんでいるのです。そして、それは政治と財界によって仕掛けられた罠だと気がついた瞬間です。
日本には貧困がない、日本は発達した経済的に豊かな国だと思っていて自分が劣っている、怠けているからだと思っていました。しかし、実際は違ったのです。その後、貧困対策は少しずつ進みました。
若者でも世の中を動かせると実感した瞬間です。
どんなときでも、あきらめなければ、声を出して足を踏み出せば、変えることができます。にいがた青年ユニオンは、それぞれができることを、みんなが行動すれば、変えることができることを証明しました。そして、それはレインボーユニオンに引き継がれています。
まず、レインボーユニオンの組合員となり、どうしたいかという要求書を企業に送り、団体交渉を申し入れます。この団体交渉は、企業側は拒否することが許されていません。必ず交渉のテーブルにつかなくてはならないものです。
交渉の場では、法令や職場の状況を根拠にしながら、その要求の実現を迫ります。同じように働く若者も同席して応援します。また、場面によっては、労働者の権利を守る弁護士なども協力してくれるでしょう。
こうして、あなたの要求は、一歩ずつ実現されるでしょう。
労働組合は、個別の会社と交渉するだけではありません。社会や法令の問題と言うこともあります。こんなときは、私たちだけで解決することは難しくなります。レインボーユニオンは、最低賃金大幅引き上げキャンペーンや生存権アクションにいがたに参加しています。
まずは、レインボーユニオンに参加してください。あきらめないで一緒に行動すれば、必ず世界は変わります。そして、それは、同じように働いている人にとっての希望になるでしょう。ひいては、会社のためにもなり、社会全体によい影響を与えます。
こうやって人類の歴史が作られてきました。あなたの力が、これからの歴史を作ります。私もあなたも一度しかない人生です。自分の力を社会のために役立ててみませんか。
お気軽にお問い合わせください
たくさんのことを我慢して頑張っているうちに、いつの間にか自分の人生を仕事やお金に握られてしまっていると感じませんか?
ここでは、あなたはお客様ではありません。
あなたも私も同じ、人生の主人公です。
労働組合には、心と体を守るためのたくさんのツールがあります。
一緒にその使い方を学び、身につけませんか?
にいがた青年ユニオンは、労働者自らが真剣に運営する労働組合です。職場との関係、同僚との関係、生活上の心配事なども含めて、あなたと一緒になって考え、共に行動します。
相談は無料です。まずは、お気軽にご相談ください。